初めての砂糖吐き
今日は友達のサティと街に遊びに来たわ。サティは私の幼馴染で恋多き女の子。私と違って少しませているわね。いつも私にコイバナをしてくるのよね。
サティは恋人が居てジョンって名前なの。いっつもいちゃいちゃしてて見ているこっちが胸やけしちゃうわ。
「ミリーお待たせ~。」
「サティ遅いわよ。どうしたの?ってジョンも一緒なのね・・・。」
「ちょうどそこでジョンに会ったから少しお話ししてたのよね~。」
「そうそうごめんな。ばったりサティと会ったもんだからさ。ね~サティ♪」
二人は私が居る前でもいちゃいちゃして所かまわずちゅっちゅしている。見させられているこっちの気もわかって欲しいわっ!!!
んっ?なんか胸の辺りがもやもやむずむずするわね・・・
「サティごめん、ちょっと気持ちが悪いからおトイレ行かせて・・・」
「大丈夫ミリー?私達の事は気にしないから行ってらっしゃい。ねぇ~ジョン♪」
「おう!大きいのもしてきても良いぞ!」
「誰がするかっ!!!気持ち悪いって言っているでしょ!」
サティとジョンに断っておトイレに向かう。気持ちが悪い感じがするわ。これって胸やけかしら?でもまだ食事していないしなぁ。
トイレに着き、個室に入るといよいよ何かが出てきそうな感じがする。
うぇ~~~~~
モザイクの掛かるような物が口から出ると思ったら、真っ白な粉がさらさらと出てきた。なんだろ?これって病気!?口に残った白い粉を味わってみると・・・砂糖だ!?
えっ?なんで?口から砂糖が出ちゃったの?もしかしてこれが記憶を思い出したときに生えたスキルなのかしら?甘い話を聞いていたから砂糖吐いちゃったのかしらね?不思議なスキルね・・・。
他のみんなもこんなスキルって持っているのかしら?スキルの事は他の人に聞いても知らないって言っていたから、この世界ではスキル自体が認知されていないのかもしれないわね。でも私のこのスキルって、文字通り人に言えないわよ。口から砂糖出るスキルって!?頭おかしくなったと思われてしまうわね。
今回の事でわかった事は甘い話を聞いたり見たりすると砂糖を吐くってことかしら?これだと想像したりしても同じ事になるのかしら?そうしたら部屋に壺でも置いておけばいくらでも砂糖出せるわね。砂糖は貴族様が使うような物で同じ重さの金と同じくらいの価値あるし。これで一儲けできそうだわ。
ミリーはこうしてこの世界には無いスキルの力で味覚革命を起こしていくのであった。
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