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地球からの侵入者

 ムルタラ家の一件が片付いて、ダンジョンには平穏が戻ってきた。まあもちろん大襲撃は相変わらずだし、人が多ければトラブルも起きる。反乱を起こした連中は首謀者以外ダンジョン内の刑務所に放り込まれたわけだが、さっそく暴れて鎮圧されたらしい。大人しくなるまでしばらくかかるだろう。


 両家に引き渡された首謀者たちのその後を、俺は知らないし知ろうとも思わない。さぞかし酷い事になるだろうと察することができるし、それだけで十分だった。


 今は久しぶりに外を出歩けるようになったイルマさんを含め、家族で外出中。地下十一階エレベーター前の広場。そこに設置したカフェでのんびりとお茶をしている。


「少し出歩かないだけでいろいろ変わるんですねえ」


 イルマさんの笑顔に陰りはない。連中がダンジョン内にいた頃はさぞかし苦痛だっただろう。産前産後に影響なくて本当によかった。


 彼女の隣にいるロザリーさんもまた笑顔だ。彼女は彼女でシュタインヴォルフ戦団について気を病んでいた……というか普通にキレていたというべきか。典型的ならず者集団だった連中は、ダンジョンという権威に対しても頭を下げなかった。つまり地元の恥である。ブラントーム家は幾度となく連中に決闘を挑みコテンパンにのしていた。


 というか、最初にイーヴォをボコったのがロザリーさんである。……あそこで反省できていれば、あんな結末にはならなかったのになあ。やつは蘇生された後に、ブラントームの本拠地バーズに移送された。


 これからは奴隷兵として戦いの日々を送ることになる。果たして、生きて大襲撃を……あ、死んでも蘇生されるからちょっと違うか。侵略存在に取り込まれず、まともな思考を保ったまま大襲撃を潜り抜けられるのだろうか。正直望みは薄いと思っている。


「訓練を終えて戦いに参加する者が増えましたから。お店もずいぶん増えて。ほら、あちらなどは元孤児院の」

「ああ! あの子がお店出したんですか」


 二人してはす向かいの商店を眺めている。かつて、内乱から逃れるためにダンジョンまで逃げてきた者達。うちのダンジョンで育った孤児たちは、今では立派な大人になって働いている。


 その進路は様々なものとなった。バルコ国の伝手で働きに出るもの(大襲撃で戻ってくる羽目になった)。ダリオの街で仕事を始めたもの(こちらも同じく)。ダンジョンの各設備に就職したもの(一番多い)。才能を見出されて、文官としてダンジョンに仕えることになったもの(出世頭)。


 出来不出来に差はあったものの、皆立派に育ってくれた。子供たちが巣立ったのだから孤児院はお役御免……という事にはならず、今も新しい子らを育てている。世の中色んな事情があり、子供がそこに入らざるを得ない事態が起きる。事故もあれば、大人の身勝手さによるものなど理由は様々だ。


 特に、各地から避難民を受け入れた現在では一つでは足りず。小中学校並の規模の施設をいくつもつくることになってしまった。まあ雇用の創出になったし、孤児による犯罪を抑止できるのだからマイナスではない。


 ……なお、与える教育が他と比べて高度過ぎるというクレームが来たが、こればかりは割と本気でキレて返した。


 高度といわれたが、共通語の読み書き、足し引き掛け割りの計算、基本的な礼儀作法、走る泳ぐといった運動、切り傷や打撲への応急処置など、本当に基本的な物だけである。


 確かに、その基本的な知識を学べない者は多々いるだろう。だからといってうちの孤児院に難癖付けられてはたまらない。そりゃお前らの所の制度でどうにかする場面だろうがよ。


 文句つけてきた野郎(小国連合の貴族だった)を面会禁止にして屋敷から放り出した所、方々から人が集まってきたのは正直閉口した。そりゃまあ、ダンジョン最高権力者がブチギレたらそういう対応になるのは分かる。でも俺だって何でもかんでも理路整然とやってはいられんのだ。


 結局、ダリオやジルド王に内々に話をして改めて学校を各アーコロジーに設置することになった。支配階級より賢い平民がいては国家運営に支障が出るという話なので、形だけでも平等にしてやったというわけだ。


 この話し合いの本番を、連枝の館の前でやってやった。神前会議となったわけで、各アーコロジーの代表者は青い顔をしていたよ。


 まあ実際の所、孤児の何割かはうちのダンジョンで引き取ることになると思う。大襲撃が終了して避難民が帰っても仕事はある。無ければ新しい事業を起こせばいい。孤児院で教えた知識はそれらに大きく役立つだろう。事務員揃えるのって、本当大変なんだよこの世界じゃ……。


『マスター。ご歓談中失礼します。ミヤマミノリ様より連絡が入っております。至急転送室まで御出でください』


 唐突な連絡が入ったのは、夫婦で道行く人々について話を弾ませていた時だった。ダンジョン間通信は流石にダンジョンアイでも中継できない。直接向かう必要がある。……しかし、至急か。担当者の切羽詰まった声が気になった。


『今から向かう。緊急事態という事であれば、先に話を聞いておいてくれ』

『はい。お待ちしております』

「姪がトラブってるらしい。ちょっと転送室に行ってくる」


 俺がそういえば、妻二人は同道すると立ち上がる。護衛達を引き連れて、転送室へ大急ぎだ。幸い、距離はそれほど離れていない。道行く者たちが何事かとこちらを見てくるが構っていられない。

 ほどなく、俺は転送室へと飛び込んだ。


「待たせた!」

『叔父さん! 大変なんです!』


 テレビ電話よろしく、大写しになった姪が焦った様子で映し出されている。


「何があった。なるべく区切って、短く話すんだ」

『え、ええ? ええっと……ダンジョンに、人がきました。地球の人です。モンスターもいます。仲間みたいです。うちのダンジョンまもってるモンスターさん達と戦闘してます。どうしたらいいですか! ……こうです?』

「よくできた。分かりやすかったよ。すぐに助けに行くから、モンスター達は守りを固めて打って出ないように指示するんだ」

『で、でも、戦いを止めなきゃ……』

「殴りに来ているんだ。それを止めるには、単純に殴っても勝てないと思う相手を用意するのが一番。ともかく、防御優先指示だ。急いで!」

『は、はい!』


 俺は踵を返して転送室から飛び出る。そこにはすでに戦士たちが集結を始めていた。俺がここに飛び込んだことから、何かを察した者もいただろうがそれにしては多い。


「失礼いたします。あちらのマスター様のお話を聞いて、とりあえず近場の戦士団に集結を依頼しました」

「ああ、君のおかげだったか。助かった、よくやってくれた」

「光栄です!」


 担当官に礼を言い、辺りを見回す。察しのいい従者たちのおかげで、さっそく踏み台が用意されていた。ありがたく使わせてもらい、列を整えている最中の戦士たちを眺める。流石に急な事なので数は少ないが、今は早さが求められる。まずはと声を発しようとしたとき、遠くから重いものを引きずる音が響いてきた。それはかなりの速さで、かつ大音量だった。思わずそちらを眺めてみたら。


「……おいおいおいおい!?」


 ミーティアだ。あいつが巨大モードで突っ込んできている。道は交通量も相まってそれなりに広く作ってあるが、流石にあいつのサイズには対応していない。あのままでは建物を引っかける。速度を落とせと叫ぼうとしたその時、事もあろうに巨大ラミアは勢いのまま跳躍して見せたのだ。


「「「うあぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」


 目撃していた皆が、そろって悲鳴を上げた。全員の脳裏に大惨事が浮かぶ。しかし、そうはならなかった。空中でミーティアはその巨体を急速に縮めた。地面に到達する頃にはいつものサイズで、見事な飛び込み前転を決めて落下の衝撃を逃がした。怪我なし。


「十点!」

「喧しいよこのおばか!」


 思わず頭を引っ叩いた俺を、一体だれが責められるだろうか。


「間に合うよう急いできたのに、叩くことないじゃないか」

「お前なあ、この惨状を見てからものを言え」


 指さす先は酷い有様になっている。皆、巨体の直撃を逃れようと横っ飛びで逃げたものだからごろごろと転がっている。うっかり当たり所が悪くて出血しているものまでいる始末だ。まあ、大質量に押しつぶされたら擦り傷どころじゃすまなかったのだからあの程度は安いものだ。


 他にも物資を運搬していたものたちはそれをひっくり返しているし、店先にいた者達も品物を落としてしまっている。カオスな有様を見てミーティアは一言。


「なんだい、根性が足りないね」


 俺がもう一発引っ叩いた事を、一体だれが(以下略)。何とか混乱を収めて戦士たちを並び直させた。余分な時間を取ってしまったが、代わりに戦力は充実した。先ほどは姿が見えなかったヨルマやバラサール、ペレンの姿も見える。


「集まってくれたことに感謝する! 俺が面倒を見ている新人ダンジョンマスター、姪であるミノリのダンジョンに緊急事態がおきた。地球からやってきた武装勢力に襲われているという事だ。理由は不明! 優先順位はミノリの安全、ダンジョンの防衛、地球側の戦闘停止とする!」


 言外に、襲ってきた相手の安全は考慮しなくて良いといっている。殺してしまったら蘇生すればいいだけの話だ。


「新人のダンジョンなので広さはそれほどではないと考え、少数精鋭で突入する。ヨルマ、バラサール、ペレン。それぞれ手練れを集めて移動を開始しろ!」

「「「了解!」」」


 うちのダンジョンの防衛もあるから、全員連れて行くわけにはいかない。……楽しそうな顔で自分たちを指さすラニ先生。貴女がたは駄目です。大きくバツの字を両腕で示すと顔いっぱいに不満をあらわにされた。ふてくされない。俺より年上でしょみなさん。


 まあ、英雄冒険者をはじめとした切り札はほぼ置いてくので突発的な事には対処してくれるだろう。一枚だけは持っていくが。


「エラノール。突入部隊の全体指揮。ミーティア、切り札」

「かしこまりました」

「おまかせー」


 快諾する二人。久しぶりに、力と技のコンビが復活したわけだ。頼もしい。


「イルマさん、ロザリーさん。俺の護衛」

「久しぶりの現場で腕が鳴りますねー」

「飛んでばかりでしたから、この手で敵を引き裂くのは久しぶりですわ」


 そういえば、こちらのコンビも久しぶりか。魔法と魔獣が合わさって最強に見える。


「よし、それじゃあ俺たちも……」

『おっと、マスター。俺たちを忘れてるぜ』


 その声に、驚いて振り返る。喋る魔法のグレートソード、ブッチャー。リヴィングメイル、クラッシャー。頼もしい仲間がその場にあった。


「お前たち、大丈夫なのか?」

『万全、とはいえねぇけど半日なら十分動けるぜ。なあ相棒』


 おうよ、と力こぶを作って見せるクラッシャー。こんな会話をするのは当然訳がある。大襲撃は激戦だ。どれほど防備を重ねていても、ふとした瞬間に防御を抜かれることがある。ある日の戦闘で、プルクラ・リムネーの街中にモンスターが入り込んでしまった事があった。


 俺を含め、民間人を含める戦力で必死の応戦をした。エルフは子供でも弓を使う。専門職が前衛を、それ以外が後衛を務めれば危機も何とか乗り越えられた。


 しかし代償も払う事になった。死傷者多数。全員蘇生させるまで半月かかった。壁の補修は二か月。しかし、最も時間を要したのはブッチャー&クラッシャーの修理と補強だった。


 俺を守るために無理をし過ぎた。ブッチャーは半ばから折れ曲がり、クラッシャーは装甲のほとんどを破損させた。両者共にコアが壊れなかったのが不幸中の幸いだった。こいつらは蘇生できない。コアの破損は完全な死を意味する。


 修理のために帝都の工房に送ることになったのだが、そこでこいつらは俺に願い出た。もっと強い身体が欲しいと。商会やってた頃にツテコネはできたから、あとはダンジョンコインさえ出して貰えれば願いはかなうと。


 他ならぬ、俺を守ってこうなったのだ。強くなってもらえれば、さらに安心が手に入る。情でも実利でも、断る理由がなかった。献身への報償も兼ねて、ゴーサインを出した。コイン五百枚など、安いものだった。


 こうして魔剣と魔鎧は、帝国の最新魔導技術により大幅なパワーアップを遂げた。アダマンタイト合金にエンチャントを施された身体は、竜が踏んでも壊れないというお墨付き。加速ヘイスト以外の魔法も追加され、よりパワフルかつ便利になった。


 外観も変わった。実用一点張りだったかつての姿とは違い、今度は飾りもつけられた。迫力が増し、騎士というよりは覇王が身にまとうソレのように。かっこいいが、中身が俺となるのでギャップが発生するなとこっそり思った。


 とまあそのように強化されたのだが、いい事ばかりではなかった。身体が要求してくる能力に対して、ブッチャー&クラッシャーは訓練しなければならなくなったのだ。一般高級車から、レースカーに乗り換えたようなものとでも表現すればいいのだろうか。


 工房から帰ってきた二人は、特訓の日々を送っていた。最初は一日一時間動くと待機モードに入っていた。最近は順調に稼働時間を伸ばしていたと聞いていた。


 言葉に嘘はないだろう。こいつらが来てくれるなら非常に心強い。いくらエンチャントしてあるとはいっても、皮鎧では大いに不安だった。鉄鎧? 動きが鈍るから無理。いざとなったら戦うより逃げるのがダンジョンマスターだ。


「よし、それじゃあ早速。クロマルー! 着替えー!」

「わんっ!」


 待ってましたとコボルト達が、専用の鎧下を持ってきてくれる。持ち運び式の脱衣所もセットである。中に入ってさっさと脱ぐ。手慣れたコボルト達によって鎧下を装備。そしてそこからクラッシャーが自動分解。中に浮いた鎧のパーツが次々と俺の身体にセットされる。気分は赤アーマーの社長か星座の戦士か。


 相も変わらず鎧を着ているという圧迫感も重さもない。アシストのおかげでとても動きやすい。


「ばっちりだな。頼りにしてるぞブッチャー&クラッシャー!」

『おおよ。新生した俺たちをご覧あれだぜ!』


 着替えていた間に、ヨルマ達は先行したようだ。転送装置も全員を一度に移動させられるわけではない。順番待ちの時間を丁度良く使えたようだ。


「それじゃあ行こうか」

「わん」

「……お前もついてくるの? あぶないぞ?」

「わん」

「やばかったら自分で逃げるんだぞ」


 というわけで、クロマルを含めた仲間と共に転送装置に入った。


/*/


みのり、大丈夫か!?」


 勢いよく進みぐるぐると回転するあの転送独特の感覚に耐え、見慣れぬ部屋に出た所でそう叫ぶ。

 すぐに、黒髪の美少女は姿を現した。


「叔父さ……ん? ええっと、その鎧の?」

「おう、俺だよ! 最強装備できたよ!」


 クラッシャーはフルプレートアーマー。顔すら隠すので見分けはつかないだろう。


「で、状況は?」

「えっと、叔父さんの部下って人達が前線に出てくれました。いま、うちのモンスターさん達と一緒に戦ってくれています」

「よーし、俺たちもいこう」


 一同ともなって部屋から出る。ミノリのダンジョンは、なんというかとても画一的だった。デンジャラス&デラックス工務店が提供する『道』や『部屋』の集合体。これで暗かったらコンピューターゲーム黎明期のダンジョンゲームのような雰囲気を醸し出すに違いない。


 だがまあそれでも、昔の俺のダンジョンよりははるかにましだ。大人数での移動に苦労しない。凸凹していたり水が漏れていたり真っ暗だったりしないのだから。


「あの、相手には普通の人もいるみたいで……怪我をさせたら」

「直せばよし! 神官も先に来ているから安心してくれ。霊薬ポーションもあるぞ」

「ええっと、そうじゃなくて! そ、そもそも争わない方法は……」

「さっきも言ったけど、殴ってくる相手を手っ取り早く止める方法は『殴り返されたらやばいかも』と思わせる事だ。その為の戦力は用意した。多少の怪我は致し方が無し。最悪金で解決するまで。一番大事なのはミノリの安全!」

「ナツオ様は、土壇場で話し合いをまとめるのは得意ですから。安心して任せてくださいね」

「あ、はい、奥様……」


 イルマさんが微妙なフォローをしてくれる。が、ミノリがとりあえず納得してくれたようなので良しとしよう。


 勢いよく進んでいくと、ほどなくして争いの音が聞こえてくる。複数の獣が吠えている。そして鉄と鉄がぶつかり合う音も。足を速めれば、一段と広い部屋にたどり着いた。おそらくここが、迎撃部屋なのだろう。天井の高さもそこそこある。


 本来ならば、この大きさを利用して体格の良いモンスターで圧倒するこの場所。残念ながら、その広さが仇になっていた。


「小賢しいっ!」


 巨大な蜥蜴がいた。首の代わりの絶世の美女が生えた、異形の蜥蜴。ワゴン車よりもなお大きい身体で、ミノリのモンスターを圧倒している。ジャアイアントスパイダーが、手も足も出ていない。前足が勢いよく蹴り出されると、大蜘蛛がサッカーボールのように吹き飛んでいく。八本ある足の踏ん張りをものともしない。筋力、質量、そしてその身に宿る不可思議な力によるものだった。


「囲めぇ!」


 代わりに、バラサールが前に出る。竜の血をたぎらせた彼は、ハイロウとしての底力も合わさって一騎当千の強者に成り果てる。拳の一発が、ドワーフのグレートハンマーに匹敵するのだ。


 そんな彼が、二刀のボーンナイフを掲げて突き進む。昔、うちのダンジョンが倒したドラゴンゾンビの牙。それから削り出し、己の血とアグニの炎で鍛え上げた逸品だ。自分の属性で染め上げたナイフは、不死者の呪いを焼き消した。


 打ち鳴らせば火花が舞い、切り裂けば炎が走る。ミヤマダンジョン錬金術師会もよい仕事をしてくれた。うちのエースの一人が、その能力に見合った得物を手に入れてくれた。


「おらぁ!」


 大振りのナイフが、蜥蜴女の鱗を切り裂く。かなりの防御力がある事は見ただけで分かるが、バラサールはそれを越えた。分厚い鱗を切り裂き、血肉を焼ききった。


「ぎぃっ! おのれぇ!」


 しかし、相手もさるもの。巨体を生かした大暴れ。単純な重さという武器は、容易く致命傷を生み出せる。バラサール達戦士団も、距離を離す。


「狙え……てぇっ!」


 爆竹のような音が響いたのは、その時だった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] さーて、どんな相手が来たんですかねえ。
[良い点] そういやミノリちゃん、家族の記憶封印状態なのか? 蛇vs蜥蜴のの因縁も含め、人間関係が素直に行きそうにない!
[良い点] とうとう地球勢とエンカウント!禍根を残さず納められるか? [一言] ミノリちゃん、父母との再会がこれかー。更新が待ちきれない…
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