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異世界にきた
残っていたのは夏休みの宿題。
「あそこに見えるのは街だ!」
宗介は、宿題を草原に放置し、街へと向かった。
「ここはどこですか」
と街の住民の歳が近そうな男、山下 浩介に聞いた。
「ここはレジェンドシティ。この街では他の街や村から、依頼を受け難易度によって報酬が貰えるんだ。レベルも上がってスキルも覚えられんだよ」
「何を言ってるだ」
宗介は浩介がふざけて答えてると思い、少し怒っていた。
その反応に浩介は、ため息をつき
「アビグラビティ」
と腕を振り下ろした。
すると、宗介の体は地べたに倒れてこんでしまった。
宗介の周囲だけ重力が強くなったのである。
その時、宗介はここが現実でないと理解した。
「ここは異世界だ!!」