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ルルナさんとの1日 Part2

ルルナさん案内のもと歩いて十数分後、この村で最大級クラスであろう建物の前にいた。



あまりの建物の大きさに声も出ないまま立ち尽くしていると扉が重く品のある音を出しながら開き、中から白髪で黒いスーツを着た一目見ただけで凄腕の鑑定士と感じさせるような男性が出てきた。

するとその男性はこちらに歩いてきて僕たち二人の目の前に立つと


「ルルナ様、シルヴァ様、ようこそおいでくださいました。私は今回、素材の鑑定をさせて頂きます ヴィルノス と申します。どうぞこちらへ冷たいお飲物を用意してございます。」


と流れるように説明をして流されるまま僕たちは商館へと入っていった。


話を聞くとどうやらルルナさんが昨日のうちに、素材を売却するために素材の状態を診てもらうように頼んでいたらしい。


僕とルルナさんは案内された一室の高級だと思われるソファーの上に座っていた。


「お飲物は何になさいますか?」


渡されたメニュー表に目を通す。



・コーヒー

(無糖・加糖)

・紅茶

(無糖・加糖)

・ジンジャーエール



とてもシンプルで洗練されたメニュー内容だった。



この、なんとも言えない空気に飲み込まれてしまった僕は飲めもしないコーヒーの無糖頼む。


「えーっと、それじゃぁ、コーヒーの無糖でお願いします。」


「私は紅茶の無糖をお願いします。」


ルルナさんは見た目も中身もオシャレなようで紅茶を頼んでいた。


「私は、紅茶の加糖にミルクを入れたやつをお願いします。」


妖精さんだ。

妖精さんはルルナさんに会ってからというものメッキリと話さなくなってしまい、たまにいるのかどうかもわからなくなるほどだ。


ヴィルノスさんも最初いなかったはずの妖精がいきなり出てきたので驚いたようだった。


「かしこまりました。それでは、直ぐに持ってまいります。」


それでも動揺を隠し次の行動に移る姿はまさに一流のそれだったら。


頼んだ飲み物が届くと早速商談が始まった。


「それでは、今回買い取らせて頂く予定の素材の方を見せていただけますか?」


緊張で震える手を抑えながらアイテム一覧を開き売却予定アイテム一覧の内容を見せる。



スライムのコア×14

スライムゼリー×48

薄い膜×30

純水×3

湧水の玉×1



上記の売却する予定のアイテムのサンプルとして各二品づつ状態の最良なものと最悪なものをヴィルノスさんの前にある机の上に出す。湧水の玉は一つしか売却しない予定なのでそれを出す。



「ほぉ、これは珍しいですね。スライムコアですか、どちらも良品だ。それにこれは、湧水の玉?初めて見ますね……」


ヴィルノスさんは少し考えた後にこう言った。


「今回、シルヴァ様が当商館にお持ちくださった素材はどれも状態がよく通常の買取価格よりも少し高く買い取らせていただきます。……ですが、湧水の玉というアイテムは私も見たことも聞いたこともありません。ですので値段がつけられない状況になっています。他の地域の支店などに聞いて情報を集めてみますのでまた後日、今度は私たちの方から足を運ばせていただきたく思います。」



スライムコアよりもドロップ率が低かったからかなりのレアアイテムだとは思っていたけどこんなにとは正直思っていなかった。

ヴィルノスさんの案に乗っかり情報が湧水の玉の情報が分かり次第連絡をもらうことになった。

他のものは無事買い取ってもらうことができた。

詳細はこんな感じ


〜買取価格詳細〜

スライムのコア×14 :銀貨十六枚

スライムゼリー×48 :銅貨十五枚

薄い膜×30 :銅貨十七枚

純水×3 :銅貨十八枚


合計 銅貨五十枚 銀貨十六枚



買い取ってもらったお金は商館を出る際に渡してくれるらしい。


次はルルナさんのばんだ、一緒に戦ったのはあの一戦だけだからどんなモンスターを狩っていたのか気になるところだ。


「こちらが、今回私が売却する予定の素材です。」


そう言ってルルナさんは売却予定アイテム一覧を見せる。



スライムのコア×1

スライムゼリー×10

薄い膜×5

一角兎毛皮×11

一角兎の肉×5キロ

一角兎のレッドアイ×1


ルルナさんが売却する予定のアイテムの中にも良品があったらしく、買取価格が書いた紙を渡された時の笑顔を見るになかなかの額だったのだろう。


「シルヴァ様、ルルナ様、買取料金を渡す際のご要望などがあれば対応いたしますが?」


ヴィルノスさんが僕たち二人の買取額を決め終わった際に聞いてきたがなんのことかわからなかったのでルルナさんが知っていることを願いルルナさんの回答を待った。


「えっと、じゃぁ全部大きいのでお願いします。」


「僕も同じく。」


「かしこまりました。」



なんとか乗り切ったが、大きさ?なんのことだろう?


その答えはお金を渡された際に解決することができた。



素材を売ることができたので帰ろうとドアを開けた際にヴィルノスさんからアイテムを買う際の割引券を貰った。


「この商館では、アイテムの買取だけでなく売却も行なっています。よろしければどうぞ見ていってください。」


割引券を渡してから商館の紹介をするまでがまるで流れるようだった。

そこまでされて見ないわけはいかく、ルルナさんも乗り気だったので見ていくことにした。


「いつもは売りに来たばっかりなので、こっちの販売エリアは初めて来たんですよ!なんか新鮮ですね。」


「武器なんかも売ってますよ!……やっぱりそこそこの値段はしますね。」


なんて話しているとこの商館の商人らしき人がやってきた。


「こちらが今回買い取らせていただいた素材の料金になります。どうぞ。」


「ありがとうございます。」


「どうもです。」


額はわかっていたが袋の中を見るときはやはりワクワクする。

入っていたのは金貨二枚に銀貨一枚。

大きさとは支払額が多い場合大きい貨幣で渡すかどうかということだったらしい。これでスッキリした。


商館で一通り見た後に、お互い買いたいものを買ってから商館の入り口で落ち合うという形になった。

僕は特に買いたいのがないので自分の持っているレアアイテムがどれくらいで売られているのがを見に行くことにした。

今もっているレアアイテムはスライムのコア、スライム紅コア、グリーンスライムのコア(中)、ぐらいかな?

スライムしか狩っていなかったので全てスライム関係のアイテムだ。


スライムコアの値段を見てみると買い取ってもらった価格の20%増くらいの値段で売っていた。思っていた以上に良心的な値段だった。

紅コアとグリーンスライムのコア(中)は初心者の武器素材にはちょうど良くて売り切れてしまったらしい。


みるものも見たので約束の時間には早いが行って待っていることにした。


「ごめんなさい、待たせちゃいましたか?」


どうやら早めに買い物を終わらせるように頑張ったらしく、自分が来た数分後に約束していた場所へ走ってきた。


「大丈夫ですか?もっとゆっくり見ていても良かったんですよ?」


「いいえ、待たせたら悪いと思って……それに買いたいものも買えましたし!」


そう言ってたくさんの紙袋を持ち上げてみせる。


「それは良かったです。」




そうして商館を出た後、どこに行こうかと話していたところでぐぅ〜とルルナさんのお腹が鳴った。


「そういえばお昼ですしね、どっかで何か食べますか?」


「そ、そうですね。」


ルルナさんは顔が赤くなっているらしく下を向きながら答えるが耳まで赤くなっているのでわかってしまった。


ルルナさんが落ち着くのを待ってからオススメの店を聞いてみる。


「ルルナさん、ここら辺でオススメのお店とかってありますか?」


「そうですね、何か食べたいものとかってありますか?」


「僕はなんでも大丈夫ですよ?」


「そうですか、ならあのお店にしませんか?とっても美味しいきりたんぽが食べれるんですよ!」


きりたんぽか、確かそれもどこかの郷土料理みたいなものだったけど……うーん、ちゃんと思い出せないな。


「いいですね、入りましょう!」


そう言ってそのきりたんぽが美味しいと言われるお店に入ろうと近づいたらお米のいい香りに味噌のような甘い匂いが食欲を爆発させる。


どんなきりたんぽが食べられるのか期待に胸を膨らませながらそのお店 [スティラソス] に入って行く。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 女性多くないですか?
2019/11/09 16:34 初めまして
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