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騎士団詰め所へと

そして次の日、学校が終わるとすぐに帰りフェアギフへとログインをした。


ログインするとリリィたちみんなを集めて今日の予定の相談をする。


「とりあえずはメッセージが来ていたから騎士団の詰め所には行こうと思うんだけど他にはどこかあったりする?」


「わたしは、シルヴァ様が行くところならどこでも大丈夫です!」


「私も今は無いわね、何かあったらその時言うわ。ん、ねぇ、まっていつのまにかメッセージを交換する中になっていたの?」


「おなじくです〜」


「我は決闘場など有れば見ていたいぞ!」


「よ、よし、それじゃ騎士団でついでに色々聞いてみよ!」


カトレアの疑問を華麗にかわして詰め所へと向かう。


ギルドハウスを出ると太陽がさんさんと輝いて雲ひとつない空が広がっていた。


うん、今日もいい天気だ!

えーと、指定された騎士団の詰め所はあっちの方向か。


場所を改めて確認したら騎士団の詰め所へ向かって歩き出す。15分くらい歩くと詰所が見えてきた。

その間みんなはふわふわ浮遊しながら着いてきてなんだか可愛かった。


「みんな、そろそろ着くよー!」


詰所と聞いていたのでこの前来たような簡易的なものかと思っていたがそんなことはなく、煉瓦造りで装飾も派手ではないものの気品を感じるようなデザインで、さらに三階建だ!

なんだか入るのに少し気が引けるな。

だけどドアの前に突っ立っていても始まらないので意を決してドアを叩く。


「すいませーん!」


するとすぐ扉が開いた。


「どうしたんだい?何か問題でも起きたかな?」


出てきたのは銀色の鎧を纏ったメガネが似合う爽やかイケメンさんだった。

この爽やかイケメンさんに事情を話すとすぐに中へ入れてくれた。


「それにしても君があの噂の子だったんだね。今、上の人呼んでくるからちょっと待ってて。」


客間へ案内されお茶とお菓子を用意すると、上の人を呼びに行ってくれた。仕事もできる爽やかさんだ。


みんなでお茶とお菓子を食べながら待つこと数分後、扉がコンコンコンと叩かれた。


「はい!」


「久しぶりだなシルヴァ殿、この前は本当に助かった。前回は他のものに対応を任せてしまってすまなかった。」


そう言って現れたのは透き通るようなプラチナブロンドの髪に精悍な顔つきの綺麗な女性だった。


「そういえば、あの時はフルフェイスだったからな。それに自己紹介もしていなかった。私は連合騎士団第七部隊隊長エレオノーラ・リーデントだ。気軽にエレンと呼んでくれて構わない。改めてよろしくな。」


エレンさんはそう言うとニカッと笑いながら手を差し出し握手を求めてきた。


「こちらこそ、よろしくお願いします。」


そう言って握手を交わすとその見た目とは裏腹にその手は騎士なんだと実感させるしっかりとした手だった。


「まずは座って楽にしてくれ。早速報酬の話なのだが何か欲しいものや、この国で生活するうえで困っていることはないか?勿論私個人で対応できる範囲だが。」


「そうてすね、今のところは特に無いって感じですね。」


「そうか、それなら報酬は金銭面でと言うことになるが問題はないか?」


「はい、それでお願いします。」


「ありがとう。それでは今準備させよう。ローグ!報酬を準備してくれ!」


エレンがそう叫ぶと爽やかさんがやってきてエレンさんと少し話すと報酬をとりにまたどこかへと行ってしまった。


あの爽やかさんローグさんって名前なんだ。

そんなことを思っていると再度エレンさんの話が真剣な顔つきで始まった。


「いや、この前は本当に助かったよ。君がいなければ実際全滅もあり得たからな。ここだけの話なのだがまだあいつが言っていた夜会については文献以外はほとんど詳しくはわかっていないのが現状だ。何度も聞いて申し訳ないがシルヴァ殿の方では何か新しく情報を掴んでいないか?」


「すいません、こちらも何も情報が入って来なくて。」


「いや、こちらこそすまない、気にしないでくれ。それと報酬の話だが、私と部隊のみんなの命の価値としてはとても少ないかもしれないが金貨25枚程で勘弁してもらえないだろうか?」


エレンが申し訳なさそうな顔で下からこちらを見上げてくる。これはもうわざとやっているとしか思えない。


「一度騎士団の方から報酬もいただいていますし、そんなにもらえるなんて十分ですよ!むしろいいんですか?」


「これは私個人からのお礼だ。本当にありがとう。それとこれももらってくれ。」


そう言って渡されたのは第七部隊のマークが書かれたコインのペンダントだった。


「この街にいるときはこれを付けてくれれば多少のいざこざは回避できるからね。後は他の国に行った際はこれを持って一度騎士団の詰め所に行けばいいよ。」


コインには剣と盾がクロスして描かれており中心に七の数字が書かれていた。


「ここまでしていただいてありがとうございます。」


そんな話をしていると扉が叩かれた。


「隊長、報酬の方を持って来ました。」


ローグさんが報酬を持って来たようだ。


ローグさんが持ってきた報酬の袋を見るとエレンさんが怪訝そうな顔でローグさんに話しかける。


「おいローグ、なんな多くないか?」


「それはですね、エレン隊長からの25枚にプラスでで私からのお礼のお気持ちも入れてありますから。私からも本当にありがとうございました。」


この第七部隊は本当にいい部隊なんだなと雰囲気で伝わってきた。


「これが報酬だ、受け取っていただけると助かる。」


先ほどのほんわかした雰囲気とは完全に切り替えて心からの感謝のオーラを纏いながらしっかりとした表情で報酬を渡してくる。


「ありがたくいただきます。そういえばこの街について少し聞きたいことがあるんですがいいですか?」


「ああ、今日はほとんど業務が無いからないくらでも聞いてくれ!」


報酬の話もきっぱり終わったところでこの街でのこと色々と聞いてみる。


「美味しいスイーツ店と、闘技場みたいなのとかがあれば教えて欲しいです。」


「そんなことでいいのか?スイーツ店はミルクテイストと少し値は張るがパティスリーティアドロップもお勧めだな!あとは闘技場か…それなら明日ちょうど中央闘技場で大会があるぞ!参加の受付は今日までだし試しに出場してみたらどうだ?賞品もあるみたいだしな。」


色々と面白い話を聞くことができたので、とりあえずはみんなと相談して決めることにした。


「エレンさん、今日は色々ありがとうございました!」


「また何かあったら気軽に来てくれよー!!


綺麗な髪をたなびかせ屈託のない笑顔で手を降ってくれるエレンさんと騎士団の模範のようなお辞儀をするローグさんに見送られながら詰所を後にした。


そして、皆スイーツの話が出て来てから食べたいオーラが溢れていたので早速ミルクテイストに行くことにした。


お店に着くと外見は森の中にある小山のようで木材メインとした建物になっており中の机や椅子も木製でこだわりが感じられるようだった。

スイーツはというと、初めて来たということでまずはオススメと書かれていた自家製ミルクのソフトクリームとジェラートを注文した。そのほかにも限定フレーバーがありこれは通わなければと思った。


届いたそれは本当にほっぺたが落ちるかもというほど美味しかった。まずはミルクの優しい味わい、そこに濃厚なコクと深み。だけど、くどくはなく最後はさっぱりとしていて自然と次に手が伸びるほどで気がつくと無くなってしまっていた。


みんなもとても気に入ったようでおかわりまでしていた。


「ごちそうさまでしたー!」


「美味しかったです!」


「です〜」


「まぁ、また来てあげてもいいわよ!」


「ビィ!」


リリィたちの反応を見て店員さんも自然と笑顔になっていた。

お会計を済ませてお店を出ると今度は闘技場を目指していく。


街をぶらぶら散策していると闘技場に着いた頃には夕方になっていた。


入り口近くへ行くとそこでは受付をしていた。


「こんにちわ!明日の参加者ですか?」


利発的な青年が声をかけて来た。


とりあえず見に来ただけのつもりだったが参加することにした。


「はい、よろしくお願いします。」


「それではこちらにサインをお願いします。」


その他もろもろ必要なことを済ませたのち説明を受ける。

・明日の朝10時から試合が開始されるのでその30分前までに間に合わなかったものは失格とする。

・対戦相手は明日来たもの順からくじを引き決める。

・闘技場内で受けた怪我などは自己責任とするがキルされた際に非装備扱いになってドロップしたものはできる限り運営で保管する。

・大会参加者は開始前までは自由に闘技場を使用しても良い。

など他にも色々と説明を受けた。


その日は闘技場内を見て回りギルドへと戻った。

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