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迫る三校祭

朝起きたら身支度をし、後ろ髪を引かれる思いで学校へと足を運ぶ。


いつも通りの朝、いつも通りの道。平々凡々ないつもと変わらぬ日常。


「早く帰ってフェアギフしたいなー」


男子高校生が通学路を1人で歩きながらそんな事をぼやいていたらそれはもう中毒症状でしか無い。



教室に着くとすでにほとんどの生徒がいた。


始業時間になりチャイムが鳴ると担任が入ってきて開口一番。


「よーし、今日は2時限目まで特別授業で三校祭の諸々決めていくぞ!」


もう来月だしな、流石にそろそろ話し合いをしなきゃとは思っていたがいきなりすぎだよ!


「まずは、クラス代表から決めるぞ委員会に入ってなくてクラスの係にも入って無いやつがやることになってるからな。」


それはとてもとてもまずい、うちのクラスは35人。

委員会はそれぞれ、

生徒会

風紀委員会

保健委員会

図書委員会

放送委員会

環境委員会

各1名

計6名


クラスの係は、

クラス長、これは生徒会と兼任になる。

副クラス長 2名

書記

会計

各種授業補佐

国語

数学

英語

社会

理科

保健体育

家庭科

芸術

公民

情報

で、各種2名だ。

計25


兼任合わせ合計30人が何かしらの仕事をしている。

何もなく残っているのはたったの5人、こんなことなら何かしら楽なものに入っておけばよかった。そう、俺はもちろん何も入っていない。

だかあいつらは違う!!

TKGは家庭科、ユウスケは数学、ロバストは環境委員会だ。

とりあえずどうにかしてこの場を切り抜けなければならない。


「よーし、何も無い奴は前出てこい。クジ作ってきたから紙に赤丸がついているやつが当たりな!と、その前にやりたいやつはいるか?」


もちろん誰も挙手する奴はいない。


「うん、よし、じゃあくじだな!」


順番にクジを取っていき一斉にそれを開く。

確率は20%、大丈夫。自分を信じるんだ!

何も書いていない、大当たりだ!

そして当たりという名のハズレを引いたのは丸坊主で丸眼鏡の田中正弘たなか まさひろ君だ。

真面目な野球部員でまさにぴったりの人選だと思った。やはり神様は必要なところに必要な人が来るようにしてくれたんだ。

だがクラス代表の顔は絶望のそれであった。

そして次の瞬間その絶望は残ったものたちへと伝播していった。


「無事クラス代表決まったな!よし、それじゃ次は副代表だな。」


25%……いける!


各々が覚悟を決め終わったら一斉にクジへと手を伸ばす。

引いたは良いがクジを開こうとする手が重い。かつてこんなにも重く感じたことがあるだろうか?いや無い。

1人寂しく心の中で葛藤していると隣から勝鬨が聞こえてきた。


「しゃー!勝った!」


33%!


だがそれは一つじゃなかった。


「俺もだー!助かった!」


50%!!!


やばい、やばい、やばい。

まだ結果を確認できていない2人が自然と互いを見つめ合う。


「せーのでいくぞ。」


「わかった。」


緊張により手にじんわりと汗をかく。ええい、ままよ!

開いたその紙には綺麗な赤丸が書いてあった。

そして最後を共にした戦友が近づいてきて一言。


「ふ、悪いな。あとは頑張ってくれ。」


そう言い残して奴は席へと戻っていった。

そして逆に田中が近づいてきた。


「一緒に頑張ろうな!白崎!」


その顔は絶望こそ残りはせど1人では無いという安心感がとても感じられる何とも言えない笑顔であった。


「そうだな、当たっちゃったもんはしょうがないよな、頑張るか!」


「決まったな!それじゃメインではこの2人に頑張ってもらうけどみんな協力するように。」


そう言い残したあと担任はペラ紙を1枚教卓に残して窓際へと椅子を設置してそこへ座る。


「後は任せた!紙に色々書いてあるからな。あと、書記は板書とかあるかもだから手伝ってくれ。」


紙に従い田中が進行をする。


「まずはクラスの出し物なんだけど何か案ある人はいる?…一年だからあまり派手すぎないものでお願いらしい。」


もちろん急に言われたので案がある人もいなく、ちょうどよく教卓に準備されていた紙に具体案でも大まかな方向性でも書いてクジで使った箱に10分後、無記名提出することとなった。


と言われても何をすれば良いかわからないんだよなー

とりあえず当日が楽なのが良いな。

とりあえず展示会とかは楽そうだよな?

となるとフェアギフ関連の展示?みたいな?

とりあえずフェアギフ関連の展示と書いて提出することにした。


10分後


「それじゃ順番に箱に入れていってくれ。」


おおー!クラス代表がなかなか様になってきている。


そして順番に入れた後10分の休憩を挟んで出された案を黒板に書いていく。


喫茶店系 4

お化け屋敷 4

卵かけご飯メイド喫茶 1

展示系 7

フェアギフ関連 10

フェアギフ関連展示 1

女装、男装喫茶 2

スイーツ店 5

筋肉カフェ 1


集計の結果このようになった。


「はい、先生からひとこと。飲食店系は準備も当日もその他諸々とてつもなくめんどくさいです。」


先生のその一言で皆確かにな!となり案がかなり絞られた。

お化け屋敷、展示系、フェアギフ関連、フェアギフ関連展示の最終決戦となった。そして再度集計をとる。


お化け屋敷 4

展示系 0

フェアギフ関連 0

フェアギフ関連展示 31


圧倒的な結果となった。

言われてみれば準備は多少忙しいかもだけど当日は楽だし、それにフェアギフのために休んだ奴らがたくさんいるクラスだもんな。


「それじゃうちのクラスはフェアギフ関連の展示で行こうと思うけど…先生いいですか?」


「良いんじゃ無いか!なんか楽しそうだし。それに俺も楽できそうだし。」


多分一番最後のが本音だろうとクラスの全員が思った。

とりあえず方向性が決まったので残りは自習となり3限目からは通常授業に戻っていった。

そしてその後は何事もなくいつもの日常へと戻っていった。


そして放課後、いつメンの4人で帰路につき19:00からログインの約束をする。


別れた後家に帰ると速攻で準備を済ませる。


「よし、少し早いけどログインするか!」


ウィーンというもう聞き慣れた心地よい音が部屋に響く。

ログインしますか?

YES!




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