表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

1.プロローグ

今日中に全部投稿します。よろしくお願いします。

二回目ですが、縦書きおすすめです。

【プロローグ】


 自由は絶望だ。一人残されたオレンジ色の教室で僕は目の前に座るオトナを睨み付けながら思った。口を開けば、建前建前建前。「もう来年は高校生だぞ」と真剣そうな表情で話しているが、三年前も「もう来年は中学生だぞ」と同じようなシチュエーションで同じように言われていたことにオトナたちは僕が覚えてないとでも思っているのだろうか?

「もう一回聞くけど、本を読むことがいけないことっていうことでいいのね?」

 そう。今僕は授業中に読んでいた本を今目の前にいる大人が奪い取り「こんな人生の得にもならない物を読んでるんじゃない」という、全世界の本好きと作家を敵に回す様な言葉を発したことに対して反論したことによる二者面談をしていた。

「目上の人には敬語を使え」

「そんなことより質問に答えて」

 無視された答えの催促をした瞬間、なにかにぶつかる音と共に視界が揺れた。

「そろそろふざけるのを止めないと……わかってるよな?」

 どうやら胸ぐらを掴まれたようで目の前にあのオトナの顔があり、その内心焦ったかのように顔を陰らす姿に思わず溜め息が出るほどにくだらなくそして、つまらなく感じた。

「そこまで自分の地位が大切なんだ。バカみたいだね。滑稽だよ見てて」

 なにか言われる前に「じゃあね」と言いながら胸ぐらにある老廃物と汗で滲んだ手を払い教室を出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ