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青百合戦記  作者: 夕凪
黒龍の巫女と強欲の因子編
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アイアン・ヘイロー その4 嗤う模造品

「ヒュオオオオオオオオオオオオオ」


光輪を晒した蜘蛛のような機械兵・・・・・・・いやあれを兵と言えばいいのか・・・・・・・・

とにかくその機械の化け物は、不気味な雄たけびをあげると同時に背中から誘導弾のような魔力に帯びた弾丸を俺らに向かって集中射撃を行っているので、俺は、反射的に『青い炎』でガードを図る。

だが、俺が『青い炎』で攻撃を防御をして周りが土煙で視界が見えなくなった時、その中から、数体の小型の機械兵が構わずに前に出現をする。



「ピピピピピピピピピピ・・・・・・・ピプピピピピ」

「ぐ・・・・・・・・邪魔だぁぁぁぁぁぁ」バシュン

俺はなんとか周囲の機械兵を瞬殺した後、そばにいたロシェを抱え『青い炎』でブーストし瞬時に数体の機械兵と対峙しているテスラの方に向かいその敵をほふった。




「助かった・・・・・・」

「礼は、及ばない。それよりこれが『雷天』なのか。こんなの天使じゃなくて化け物じゃねえか」

「・・・・・・・・・あたしも実物を見るのは初めてだけど、伝承通り頭部上に発生している『光輪』は間違いなくそれだと思う・・・・」

「そうか・・・・・ならこれを片付ければそれより上の脅威はないって考えればいいのか?」

「たぶん」

テスラは、珍しく焦りだしらしくなく首を軽く頷いた。

俺は、それを見た後、抱えたロシェを降ろし、腰にあるボロの銅剣を抜きとる。




「あなた、もしかしてそのボロの剣であれと戦うつもり?」

「そうだけど」

「大丈夫ッス。だってあの夜行巨人ノクターンジャイアントを一撃で屠った実力があるんスからこんなのだってたぶん楽勝ッス」

たぶんは余計だ。




「だけど・・・・・・」

「『あれは、それとは比べないくらい強い』って言いたいんだろ?心配するな俺の炎は、それ以上だ・・・・・・」

俺は、不安がるテスラをさかなに青い炎を纏わせ、周囲の機械兵を衝撃でフットばさせ壁に激突させる。

そして、崩れた壁の向こうから『雷天』は第二破を放出する準備をしている。



「ロシェ、テスラ悪いけどしばらくの間周囲の機械兵は任せる。俺は、あの汚い蜘蛛を駆除してくる・・・・・それじゃ・・・・・」

その掛け声を最後に俺は、青い炎を背中にブーストさせ馬鹿の一つ覚えのように前進する。




「ヒュオオオオオオオオオオオオオ」

そして、『雷天』は、青い雷を震わせ、背中から複数の誘導弾、そして口内からの砲弾から魔力で帯びた緑色に帯びたビームを放出する。



「ぐっ、なんて禍々しい力・・・・・」

「アルマさん・・・・・」

その衝撃は測りしれなく周りの瓦礫を吹っ飛ばす程で、文字通りのレールガン級の威力だが、俺は・・・・・・いや『青い炎』がそれを受け取れと本能的に感じてしまったので、俺は、あえてそれを両手で受け取ることにした。




「はははは・・・・確かにすごい威力だ・・・・・その衝撃で周囲が崩れそうな威力だと思う。だけどな、俺の青い炎は、それ以上強い・・・・・・・」

俺は、自分の力を酔いながら青い炎を放出させ、瞬時にそれを周囲に囲み、食いつぶし完全に抹消させた。

それをまじかに見ていた。ロシェは驚きを隠さなかったように見えた。




「あの、すごい魔力を・・・・・・飲み込んだ・・・・・・・・?」

「信じられない・・・・・・ッス」




「確かにすごいマナだ。まるで、ファンタジー世界からSFの世界が混ざりこんだようなビーム兵器だったよ。いい物見せたお礼に、巨人戦で試せなかった事を実現させてくれ・・・・・・・」

俺は、あの夜行巨人戦でいや『光の翼』を習得を知った事と同時に試したかった事をここで実現する事にした。

理由は簡単だ。この不可思議な能力を応用をつける為のただの実験だ。



俺は、そう思いながら、消耗が激しい『光の翼』を発現させ、それと同時に前に出る。

『雷天』も次の攻撃の為に周囲から雷をはびこませようとするが、その前に決着をつけた。




スパッ

そう、小刻みに聞こえた音が聞こえた直後『雷天』は、次の攻撃を発動させる間もなく横真っ二つに切り裂かれ、その切れ味で見えた内部の構造を散らかせたのを同時に、大爆発を起こせ消滅した。





「やっぱり・・・・・この翼は、斬れるんだな」

そう、俺が、試したかった事は、この翼は、ただ空を飛ぶものだく他に使い道があるのではないかと思った。なぜならそれだけならデメリットが消耗が激しいんじゃ割と合わないからである。


集落の近場の広間や雑魚魔物相手にそれを使うてもあったが、ミスティさんからの注意事項でなるべくその力を多くの人に見せるなと言われたのがほぼの理由だ。



とにかくこの翼は軽く応用が着いたのが収穫だ。そう確信した後、俺は後ろに振りかえり未だに機械兵と戦っていたロシェ達の方に向かい迎撃した。

「さあて、後片付けをするか・・・・・・」






そして、あっという間に周囲の敵を撃墜した所で、俺達は、休む間もなく機械兵が開けた壁から入り広間のような場所にたどり着いた。

そこは、複数の古代の機械の一部の部品がそこら中に散らばってより、その中心部分では妙な術式が刻んでいて、傍から見るとまともな実験をしているような感じではなかった。

そしてそれもあるのだが、その部屋の壁際に複数縦に置かれている棺桶もより不気味を感じていた。


「ここは・・・・・なんだ・・・・・」

「もしかしてこれが・・・・・・機械兵の生産工場ッスか」

「・・・・・・・・・どうやらそうみたい」

俺は、まず一番に中心にある術式に入りその状態を確認する。




「・・・・・・・何も起こらないけど」

「そりゃ何も考えずにここに入っても意味がないッスよ。もし、これが機械兵の生産工場だとすると特定の材料を提示しないと発動しないんじゃないッスか」

「どういうことだ?・・・・・・・」

「あの・・・・・・一応言っときますけど、アルマさんもしかしてミスティさんから合成の術について何も教えてないッスか」

合成?そう言えばいつか前にそんな説明をされていたな・・・・・・

ん~~~~~~なんだっけ?




「忘れた」ドン

「忘れたって、合成ってのは一応魔術の基本中の基本ッスよ。いくらなんでも常識しらずッスよ」

俺は、かっこよくそれを言うと、ロシェはプリプリと怒り出した。しょうがないだろ。俺の力は『青い炎』以外は皆無なんだからそんな細かいのは覚えてないよ。




「いいッスか。合成っての特定の素材を術式の上に提示した後に術を発動すると全く違った道具を誕生することッス。例えば、毒を打ち消す解毒薬を調合するにはーーーーーーーーーーー」

っという訳で急遽ロシェの合成の講習が始まったのだが俺は、あえて聞いたフリでその場を聞き流す。しょうがないだろ原点であるそれが使えないんだから・・・・・・





「---------これで分かったッスか?」

「うん分かった、分かった」

もちろん分かってない。




「本当ッスか?」

「本当だ・・・・・・それより話の続きをしてくれ。この場にいつまでいたんじゃまた機械兵に襲われるぞ」

俺は、ジト目で疑ってるロシェのの尋問を回避すべく話をすり替える事にした。




「それもそうっスね。とりあえず、話を続けるとこの術式は仕組みが分からないが恐らくは古い合成術式ッスね。それで作られるのは当然機械兵で、その素材は、銀とかの金属類でいいッスかね?」

「それと巨人の核も必要・・・・・」

テスラは、そう言いながら脇にある開けっ放しの棺桶について何かを調べていたので俺達はそこに向かった。




「テスラなんか分かったのか?」

「いいえ」

テスラは横に振りその紫の棺桶についてコンコンと叩く。

俺はまじかでそれを見ると、元の世界のテレビで見たのと比べるとなんか少し大きく感じとても人が入るような感じはしなくなにより気掛かりなのは、その棺桶の頭の部分に刻まれている数字で、それは4を示していた。




「4?なんだこれ?」

「・・・・・・・他の棺桶の他にも別の数字が刻まれている。どういうこと・・・・?」

「もしかして、その『雷天』の番号じゃないっッスか。分かんないッスけど・・・・」

「それだ・・・・」

グッド!!さすがロシェ意外性ナンバーワンいいとこつくな。



「確かにそれだと説明が付くけど・・・・・なんで全ての棺桶に中身の機械兵が入ってない・・・・の」

「まあ、それは分からんが別に細かいことはいいだろ。とりあえずその先を進んで宝を見つけようか」

確かにいろいろ気がかりはあるが、俺は前向きになりその部屋の脇にある扉に目を向ける。




「そうね・・・・・・・・・うっ」ガクッ

「テスラどうした?」

その時、テスラは膝に足を尽きその衝撃でカバンから道具が散乱しており、彼女の様子を見ると頭を抱え痛がっていた。




「大丈夫ッスか?」

「・・・・・・心配しないで。恐らくさっきの機械兵の戦いで、思ったより体力が消耗したと思う」

「と、とりあえず体力を回復しとくッスね」

「構わない。それよりあなた達は、この先の宝物庫に向かって・・・・・・」

「いいんだな」

テスラに言われ、俺はその先の宝物庫である場所に向かうが・・・・・・・なんだこの違和感は?

そう、周囲に響く不気味な機械音が嫌な空気を漂わせながらも続きながらもその違和感を辿りながらも進む。




「うちはその前にテスラさんが落とした荷物を拾ってから行くッス」

「別にいいのに・・・・・・」

「お互い様ッスよ」

「俺も手伝おうか」

「すぐ終わるからいいッスよ。あ、こんな所に手紙が・・・・・・・・・」

ははっロシェの奴最初はテスラの事を警戒してたのにいつの間にか警戒を緩んでいるな。ってことはようやくテスラが盗賊団ってことの疑いは晴れたって事だな・・・・・・

俺はそう思いながら扉のノブに手を置く。その時、俺の体から突如として青い炎が発動していた。

まるでこの後起こる惨劇を予想するかのように。








「なんで、青い炎が・・・・・突然?」

俺はなぜその炎を発動したか分からない・・・・・・・いやなぜそれが突如として発動したことは、違和感を持ったことから分かっていた。それは、テスラがなぜ初めて来たこの場所で宝物庫の場所を知ってたことから・・・・・・


俺は、その真相を知るべく青い炎を乗っ取らせてすぐその現場に引き返す。



「え・・・・・・・?テスラさんこの手紙に書かれていることってどういう・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」スッ

「ロシェーーーーーーーーーー!!!!」

その無言のすえテスラは、長槍を取り出しロシェにそれを食らわす所俺は、ブーストした青い炎でその場に向かい、それを仲裁に入る。



だが・・・・・・・・それが入る直後テスラから繰り出す長槍から放つ魔力の塊が発動し、俺の頭部を当てようとしたが、俺は青い炎で軌道をずらし間一髪それをよける。

結局その魔力の弾道は部屋の壁に直撃はしなかったがそれでもこめかみ部分からその衝撃で火花が散っていた。



そして、俺が避けた後気が付くと右手から何かを掴んだ感触があり、それと同時に前方にいるテスラは崩れるように倒れていた。その少女は、不気味にもニヤリと笑いながら周囲に不気味な機械音を響かせている。





「アルマさん・・・・・・」

「こ、これは冗談だろ・・・・・」

この場にいた誰もが戦慄した。それは、俺が片手で掴んでいたのは巨人の核で、しかも倒れているテスラの胸部にはそれが抜かれていた後があって、その彼女の胸部には機械兵にあった鉄の回路のようなものがちらついていた。そう、あの時起こったのは、俺がテスラの一撃を避けた際、青い炎に乗っ取らせたのもあったか、はたまたその警戒心か俺の右手が彼女の胸部にある巨人の核を抉り取ったのであった。




「ま、まさかテスラが機械兵だったなんて・・・・・・・」




そして、その衝撃で吹っ飛ばされたテスラの一枚の手紙が吹っ飛び、皮肉にもそれは俺の前に落ちていた。

古代文字で読めなかったが、ロシェによるとその内容とは・・・・・・・・




『すまない。私が言えた義理じゃないが、お前の事は死んだ我が孫テスラと思っている。お前に殺されるのなら本望だ。許してくれ。『ラミエル=プロトタイプ』』と


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