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青百合戦記  作者: 夕凪
運命を紡ぐ蒼炎編
20/39

神との同化

今回は三人称視点です。そして過去最高に長い7000字にまとめました。

「はあっはあっ」

地下の秘密部屋から出て、ミスティは、魔城を駆け向ける。目的はただ一つこの山全体を霧で囲い魔族と手を組む不埒な魔術師を倒し、『セフィロム・ポルタ』を解く事を吐かせる為にだった。

彼女は、後悔している。自分の浅はかな判断のせいでアルマリアや騎士の仲間や村人をも巻き込まれることをだったらそれを防ぐために戦うのだとを。その為に二度と術に掛けられぬようにように自分に暗示を掛け他人の付け込まれぬようにしたのだ。


「どこだ。魔術師は?」

ミスティはそう思いながら周りのの気配を探るだがそれらしい人物はいなく、いるのは魔族だけだった。



「いたぞ。侵入者だ!!討ち取れ」

「邪魔だよ」

「ゴハッ!!」

進む中に、魔族に衝突しても彼女は迷いなく強化魔法でそれを地に叩き付け、先を進む。それだへが彼女こ行動概念だ。


「くそ、やっぱりこの目は役にたたないね」

駆け抜ける廊下の中ミスティは、一度立ち止まり塞いだ左目を当てながらそう思う。・・・・・・『理の天眼』それは、相手の真実を見定める天から授かった女。彼女は自分自身気が付いていた。この眼はまだ、本来の力を発揮していない。なので自分より強力な魔術師の術でも見抜けないのだと。もちろんこの力を強制的に開放する手はある。だがそれは、相手の判断を見て使えばいいことだと心掛けていた。だがそんな悠長ゆうちょうなことを言ってる場合じゃない。彼女は、悟りながら腰に装備している短剣を取り出す。


「痛いけど・・・・・仕方ないか」

一度深呼吸して落ち着いた表情で剣先を見る。手は震えおびえながらも決心しそれを刺そうとする。

だが、それは、叶わなかった。周囲に大量の霧が吹きだしミスティがいた廊下はいつの間にか霧に覆われて周囲が見えない状態になっていた。そして霧の中から高笑いが聞こえる。


「フハハハハハハハハハハ。どうかね。私の力は、感服かんぷくしたかね。」

「この声・・・・・・どうやらそっちから来たようね」

「どうやらまだギルギスは、地下で戦ってるようだな。たかが一人の人間に何をやってるんだ。それでも彼は、仮にも数いる魔王の一人かね。仕方ないから私直々(じきじき)が相手にするとしようか」

霧の中から初老の男が不気味に笑いながら出てきて、目の前の相手を見下すような態度を取っていた。



「・・・・・・・やはり。貴方だったか」

「ほう。私の事を知っているかね?」

「ええ。魔術大隊いや騎士団の中では、あなたの存在を知らぬ者はいない。元有翼騎士団魔術部隊大魔導二十師会第七席ロベルト J カーディナス殿」

「おおそうか。まさか君のような三流に覚えてくれるなんて嬉しいかぎりだよ」

「あなたは、昔騎士団の中でも指折りの幻惑魔術師で、その達悦とした霧の魔術で戦争に結果を残し魔術を極める者にとっては憧れの存在だったが裏では、無断で部下の魔術師を人体実験を行うマッドサイエンティストで約二十年前に騎士団から永久追放されたはず。たしか噂によると裏で魔術機関に抹消されたはずなんだけどまさか生きていたなんて驚いたよ。」

「フン」

「で、そのあなたが何でこんな事を?」

「それは、簡単なことだ。私は、再び歴史を繰り返したいんだよ。あの『災厄の審判』の再来をね」



カーディナスは、手を広げさらに城内の廊下を霧で覆わせ身を隠そうとする。

それに対しミスティは、にやけていた。それは、元凶の魔術師に出会ったのではなくこれから使う奥の手を使わなずにいれたことであった。

どんな理由があるか知れないが彼女にとっては、安易に使う奥の手ではないと言えるだろう。ミスティはそれを使わずにこの国の魔術師にとっては最高ランクの地位大魔導二十師会の七席に戦いを挑むのであった。


「(確かに元上位席官相手には易々と勝てないが相手は初老の男。最初は、様子を見てかわしつつ隙あれば接近戦に持ち込めば行ける。相手は武器も持っておらず、武器からマナを込めたりすることも出来ないし彼は幻惑魔術専門でいくら魔術を極めようと私の強化魔術には変えてるはずがない。)」

そう思いながらミスティは、これからの戦いの為に作戦を考えていた。



「(後注意すべき点は幻惑魔術か・・・・・その点は大丈夫だろう。暗示を何重も掛けもしもの為に幻惑解除のポーションを用意している。後は、相手の攻撃魔術を気をつけるだけ)」

作戦をほんの数秒練ったミスティは、すでに身に打撃、速力、防御の強化をして周囲の霧を晴らし身を隠したカーディナスに向かって突っ込もうとする。


「ライングラスター」

見えない場所から雷の砲撃が出て、ミスティは咄嗟に魔障壁ましょうへきで魔術の攻撃を防ぐ。そして、さらに範囲を広げ霧払いの魔術を使う。だが、カーディナスの姿は無かった。


「くっどこに」

「『バーストドライブ』『メガボルケノス』『トレンツォ』」 

「だったらこっちも」

さらにカーディナスは見えない方向に高度な破壊、火山岩、激流魔術を連続に繰り出していた。それに対しミスティも奴と全く同じの術プラス複数の魔術を使い相殺しようとした。だが三流魔術師のミスティでは、元上位魔術師の魔術では比べる者ではなく彼女のそれは、彼女もろとも吹っ飛ばされていた。

「きゃあ」



爆風は城内の壁もろとも崩れ落ちミスティは、爆風に吹っ飛ばされ不様な姿に横たわっていた。

彼女は、がれきの中起き上がり魔術師の事を気配で探りながらゆっくり起き上がる。

「イタタタタタタ。くっ、姿が見えない状態での連続の高度魔術か。厄介だね・・・・・・ってちょっと待って・・・・・」

休む暇なくカーディナスは、周囲に術式を展開させ第二、第三の魔術の連続掃射を繰り出し、ミスティは、ボロボロな体で半壊した魔城を逃げ回っていた。その威力の一つ一つは城内の魔族を一撃で滅ぼすほどの威力らしく、魔城にいる魔族はすでに魔術師の手で吹っ飛ばされた後だった。

「フハハハハハハハハハハハハハハハ。逃げろ逃げろ。どうしたこの私をもっと楽しませてくれたまえ。生きがいい獲物程最高のモルモットになるに違いない。ハハハハハ」

カーディナスは、下品な笑い方で魔城ごと彼女を吹き飛ばそうとしている。この音は地下にいるアルマリアやギルギス達魔族軍にも聞こえそうな衝撃だがカーディナスは事前に城内に対防音魔術を仕込んでいたので、地下には聞こえないらしい。それ程カーディナスと言う魔術師は、厄介で姑息な魔術師であった。



「はあっ、はあっ、はあっ」

休むことなく続く魔術の応酬で疲弊した魔術は、追い詰められ息を切らしながら崩れた壁にもたれる。もはや戦う気力もなく諦め状態であった。

「フハハハハハハハハハハどうした。その程度か今の騎士団の実力は?」

城内は半壊し、天井に穴が開き外の灰色の景色が出てい。そしてミスティの前から重度の霧よりカーディナスが現れ退屈そうな顔で彼女を見下していた。



「・・・・・・・・・・」

「どうした。追い詰められて言葉も出ないか?」

ミスティに返事はなくただうつむいて戦いを諦めてるようだった。その時、周囲に地震が鳴り響いて瓦礫はさらに崩落していた。その音に反応しミスティは、周囲を見渡す。


「何かな?」

「フン・・・・どうやらここまで追い詰められたようだな。アレを見たまえ」

カーディナスが指を示した方向をミスティは見る。それは城内から少し離れた平地でそこからどす黒い朱色で描かれた三種の術式が展開されていた。

するとそこからこの世のものとは思えないほどの手が浮き出ておりそこから何かが出てくるようだった。その手が出るたびに地震がさらに続いていた。

そして、地震は止み気が付くと三体のキメラが不気味に召喚されていた。



「ハハハハハハハハハハどうかね。私が作った傑作のひとつの人造キメラだ」

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

カーディナスの高笑いに反応したかキメラもそれに反応し雄たけびを挙げる。キメラは、地面を踏みしめて羽を広げるその一点は、チャチャル村の方に目を向けていた。



「まさか・・・・・・」

「そうだ。奴らの目的はお前達の仲間がいる村だ」

キメラ達は、羽ばたき上げ空を舞いあがった。その風圧で風が吹きあがり半壊した魔城はさらに崩落する。

そして、キメラ達はチャチャル村の方角に飛び上がった。そしてそれ以降の光景はカーディナスの魔術により視界はシャットアウトされ城外の状況が見えなくなっていた。



「はいそれまでだ。残念だが、これ以上は見せる訳には行けないな」

「村の人達は・・・・」

「残念ながら村の人間は、私のキメラによって惨殺されるだろうなハハハハハハハハハハ」

カーディナスの高笑いはさらに続きミスティは、悔しく拳を握りしめた。

そして、ミスティは、隙を見て懐から短剣を握り締めようとしたが、それは叶わずに、カーディナスは右手で術を展開させミスティの動きを止め、持ってた短剣は地面に転げ落ちた。奴はミスティの最後の抵抗を見逃さなかった。



「(動かな・・・・・い)」

「ハハハハハハハハハハ。残念だったな。最後の抵抗が叶わなくなって。本来ならその程度の攻撃を受けても良かったが念には念を入れて封じさせてもらったよ」

目的が果たせなかったミスティは、さらに頭を下げ絶望していた。そして、カーディナスは、止めを刺そうと背後に複数の術式を展開をする。



「ハハハハハハハハハハ。どうやら君は・・・・・君達は我らに抵抗するからいけないんだよ。今頃地下にいる仲間や村にいる村人は、終わりを迎えるんだよ。ハハハハハ安心しろ君は、殺しはしない。モルモットとして永遠にでてやる」

「・・・・・・・・・・やら・・・・・・し・・・・・がね」

「何?」

「どうやらまだ見落としがあるって言ってんだよ」

その時、カーディナスの足元から小さな術式がすでに展開され奴は気が付いていない。その術式は、崩落した壁の破片で鋭い突起を形成させる術式だった。それを、ミスティは事前に展開させ発動しそれがカーディナスの右手に貫通させる。そのわずかの隙にミスティは、短刀を拾い握りしめた。

そして、その短剣は、ミスティの黄色い左目に差していた。当然ながらミスティの左目から大量の血が噴き出し、言葉にならない悲鳴が響き渡りのたうち回った。



「アアアアアアアア・・・・・・・・・・アアアアアア・・・」

その痛々しい声が崩落した城内に響き渡った。カーディナスは、貫通された右手を治癒しながらその光景を見ていて非常に滑稽だと思った。

「ハハハハハハハハハ。どうした。気が狂ったのか。自分の眼球に刃物を刺して・・・・・いやはや最近の騎士団の魔術師は面白いな。私に止めを刺されるのを恐れ自決して・・・・笑いが止まらない」

「アアアアアアアアアアアア・・・・・・・・・アアはあっ、はあっ」


カーディナスは、ミスティの悲鳴に合わせ高慢に笑い続け、警戒心を薄くしてしまった。その証拠に背後の術式を解いていた。

だが悲鳴が止む直後にその時周囲に何かが揺れ始める。カーディナスは、念を入れ治癒した右手を広げ術式を再び複数展開させる。その時ミスティの周囲が神々しく光り始めた。

そして、不思議とカーディナスが複数に展開した術式は、かき消されてしまった。

「何だ?何が起こった」


カーディナスがもう一度術式を展開する頃には、揺れも光も消え、その中から潰された左目は治り黄色い瞳は銀色に変わり背中には、神秘的かつ怪しく輝く4つの白い触手が生え白く輝くミスティの姿が映されていた。

その姿に流石のカーディナスも驚きを隠さなかった。



「何だね。君のその姿は!?」

神格化しんかくか---------それが私の奥の手だよ」

「神格化?なんだそれは?そんなもの長年の経験上聞いたことないぞ」

「私の左目『理の天眼』は非常にのんびりでこうやって潰すことで強制的に開眼させたの。その為、あなたが重複に霧の魔術で身を隠しても見破れることができる。その証拠に『セフィロム・ポルタ』を破る方法を見つけたわ。あなたの体内に10の術式が刻まれているわね。・・・・つまりあなたを倒せば結界を破れるってこと」

その事実を見破られてカーディナスは、冷や汗をかき、上半身を脱ぐ、案の定奴の体に10の術式が刻まラていた。

「ご名答まさかそれを見破れるとはね。・・・・・・『理の天眼』まさか君が、特殊の目を持つ人間の一人なのかね?」

カーディナスが警戒する中、ミスティは、ほくそ笑んで勝ち誇りさらに話を続けた。



「本当はこんな力を使わずにあなたを倒したかった。私はどうやら昔のトラウマのせいで痛みや苦しみを無意識に避けてしまう癖があるの。魔術部隊に入ったのもその為。そこは、前線に派遣されることなく後衛で戦って自分をらくしようと考えてしまった。そうやって自分が傷つかずに遠回りする内にいつの間にか年下にも追いつかれ気が付けば三流の魔術師としてのレッテルを貼られていた。だけど、もう迷わない。私は、この力を使ってあなたを倒す」

「ふふっ逆に好都合だ。君の目を奪い研究させてもらおうか」


カーディナスは、複数に魔術を展開させミスティに連続掃射を図る。だが、ミスティは、それに合わせ奴と同じ術式を把握し全く同じものを展開させる。

「何!?同じ術式だと!?だがさっきと威力とは全く変わらない。どうやらそれを使っても私に・・・・・」

当然、元上位魔術師のカーディナスが、三流魔術師のミスティに一対一で魔術での対決は敵わない。そう思ったが、ミスティの魔術がカーディナスの魔術を押しのけられてしまう。その衝撃に奴は、数メートル程吹っ飛ばされた。


「はあっはあっ・・・・なぜだ。この私がこの程度の魔術師程の術に・・・・なぜ!?別に先程までのマナの放出量と威力も変わらないはずなのに」

「簡単にそれを教えようか」

そう言ってミスティは、背中に生えた触手の一つを触りながら地を伏せたカーディナスを見下し余裕を見せ詰め寄った。



「この姿になってもすべてを見破れるだけでマナを放出する量は大して変わらない。ただこの触手は、相手の魔術を把握させそれと同等なマナを放出させ相殺した。だが、それに自分の魔術を上乗せしたために結果的に私の方がまさっていたってことだよ」

「・・・・・・馬鹿か敵にこんなに詳しく解説させて私がそれに対策をするはずだろう」

「だからあなたにそれを理解した上で倒したかった。・・・・・・あなたはさらなる上の魔術を探求する為にあらゆるものを理性とした。だったら見たことない力を見て倒れるのも本望ほんもうじゃないかな」

「舐めるでない・・・・小娘が」

その言葉にカーディナスは、キレ始め起き上がり咄嗟に間合いを空け、より高度の術式を展開しマナを放出しようとする。その威力は周りを震え上がる程だった。



「ハハハハハハハハハハいくら私の魔術を自分のものにしたとてこれは無理だろう。イニティウムスキルの一つ『ジ・ウルティムス』」

カーディナスが放ったそれは、原初の魔法の一つだった。その膨大な魔力は今まで展開させた魔術より膨大にマナを消費させる代わりに全てを終局に導く諸刃の剣それをミスティにぶつけるのであった。



「原初の魔術ならその触手で模写することは出来まいこれで・・・・・」

「終わりじゃないよ」

ミスティの4本の触手が周囲のマナを取り込みカーディナスのイニティウムスキルを模写し術式を展開しさせ、それを打ち消そうとする。

「馬鹿な。なぜ奴が原初の魔術を・・・・・」

「『ジ・ウルティムス』」

ミスティが放った白い閃光は、カーディナスの魔術を取り込み周囲を暴発させる。城内は崩落し完全に崩れ落ちる。そして、爆風が収まる中、二人の姿はどこにもいなく周りは爆風で地形が抉られてた後だった。





「はあっはあっはあっ」

崩落した城内の玄関跡地カーディナスは、周囲に霧を覆わせながら身を隠していた。あの爆風の後カーディナスは、複数の魔障壁を展開させ生き残ったのだ。その様子は立っているのもやっとだ。それは、あの魔術を受けただけではなくそれを出した後遺症でもあった。

「はあっはあっまさかこの私がここまで追い詰められるなんてな」

カーディナスは苦渋をなめさせられるくらいの屈辱を味わった。自分が追い詰められたのは、自分よりはるか下の術を完全にこなしていない三流魔術師にだった。

「(それにしてもなぜ奴がイニティウムスキルを使えるんだ?いくら神の力を借りたとはいえそれを難なく使えるのはおかしすぎる。普通なら術が暴発して使う前に消滅するはずだ。だがあいつは消滅知る前に仕えた。使用者がこれを普通に使えるのは王都の地下図書館に保管されている禁書に記されている暗号を解く事だ。だがそれは不可能だ。そもそもあの禁書は地下深くに保管されそこを入れるのは上位の魔術師のみだ」

カーディナスは、呼吸を荒げ周りを警戒しながら考案を続けた。


「だが、それでもあの暗号を解くのは、上位の中でも私を含む指折りの魔術師のみ。例え天地がひっくり返えようとあれ程度な魔術師のは不可能だろう。だったら他に考えるのは、それを守護する一族だがまさかあの娘・・・・・・とにかく一旦引いて次の作戦を考えるとするか」


そう思いながらカーディナスは、いったんこの場を離れようとする。だがそれは叶わなかった。目の前には銀色の左目をし背中に4本の触手を生やしたミスティの姿があった。

「きっ貴様は」

「ふ~~~~~みつけたっと」

ミスティの姿は爆風で服を飛ばされほぼ全裸な状態でボロボロだが命に別状はなかった。そして首をゴキゴキっと鳴らしながらカーディナスを詰め寄り。右手を強化した。それを見てカーディナスは、ビビり腰を抜かした。



「言ったでしょう。この眼には決して逃れられないって」

「こ、この忌々しい呪いを一族が~~~~~~~」

その直後轟音が響きその音が鳴りやんだとカーディナスは、間抜けズラをさらしながら倒れてしまった。

その後ミスティの姿から触手は消え、左目の銀色は元の黄色に戻った。



「ふ~~~~~なんか言ったかな?こっちはイライラしてるのさっさと結界を解く準備をしようか」

ミスティは涼し気な表情で倒れたカーディナスに刻まれた10の術式を解き始めた。














この話の魔術の呪文は分かり易く英名を少しアレンジしました。

ただ原初の魔法は、ラテン語に由来しました。

本来この話は長いので前編後編にまとめようと後から思ったのですがへたくそなので一つにまとめました。

これから長かったらちゃんと区切りたいです。

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