桜花 桜 4
相良先生は僕に言った後、僕は校門の前で立っていると相良先生がタバコを吸いながら出てきた。
「相良先生。まだ学校内ですよ」
「こまけぇこと言うなよ。屋上で吸ってた時点でどのみちアウトだろうが。それより早くついてこい。お前が泊まる部屋まで俺も行くから」
相良先生は僕にいい、僕は相良先生についていく。秋塚高校から二十分くらい歩いたところに僕の新しく住むアパートがあった。
「倉敷が言うには前住んでたアパートの部屋は売り払って部屋にあった家具は部屋においてあるから好きに配置しろとさ。ちなみに隣には」
相良先生がアパートの僕の部屋の前で喋っていると隣の部屋の扉が開く。
「あ、」
「あれ?桜花さん?」
隣の部屋に住んでいたのは桜花さんだった。え、桜花さんって
「一人暮らしなんですか?」
「......しゅみが悪いですよ。相良先生」
「はっはっは。俺が決めたわけじゃないからな。ここは倉敷の知り合いが管理人をしているアパート。こうなるのはわかっていたはずだぞ。桜花」
相良先生は桜花さんに言うと桜花さんは
「その人は悩み種にはかかってないですよ。ここは」
「こいつは悩み種を理解している。だからここに住まわせるんだ。ま、仲良くしな。これ俺の連絡先な」
相良先生は僕に電話番号を書いた紙を渡した後、アパートから出ていく。相良先生が出て行った後、僕は部屋に戻ろうとすると桜花さんが
「前田君。同じアパートだからって気軽に絡んでこないでね」
「う、うん。わかった。それより桜花さん。午後の授業は?」
相良先生は午後から半休をとったからわかるけどなんで桜花さんが部屋にいるんだ?
「それは言わないとだめかしら?」
「べ、別に言わなくてもいいけどもしかして桜花さんって不良」
「不良じゃないわよ。私は悩み種にかかってからあんまり体の調子が良くないの。だから早退して。今は外の空気を吸おうとしただけ」
体の調子が悪いってそんな感じには見えない。でも桜花さんが嘘をつくとは思いたくないし。
「体の調子が悪いなら話しかけてごめんね。ゆっくり休んで」
「......疑わないのね」
疑わない?何が?
「私は、この悩み種にかかってから体調をくずすことが増えた。クラスの人達は最初は心配していたわ。でもだんだん私を心配することはなくなった。逆にあいつは注目されたいからわざと病人をえんじてるんじゃないか?とまで言われたのに前田君は疑わないんだね」
「当たり前だよ。悩み種はまだわかってないことが多いんだから体調をくずすこともあると思うよ」