桜花 桜 2
「来たか。倉敷からは話は聞いてる。ちょっとこい」
僕は天然パーマの先生?についていくとなぜか屋上に案内された。なんで屋上?
「倉敷は俺の後輩でな。あ、俺は相良 条ってんだ。さが先でもさかじょう先生でも好きなように呼べ」
相良先生は僕に名乗った後、胸ポケットからタバコをとりだし普通に吸う。あのー。僕いるんだけど。生徒よ?
「相良先生。生徒の前で吸うのは」
「堅苦しいこと言うなよ。こっちはただでさえ肩身がせめぇんだからよ。屋上でいっぷくくれぇいいだろ」
相良先生はタバコを一本吸った後常備している灰皿みたいなやつでタバコの火を消す。
「タバコ吸って悪かったな。一本すわねぇとやってれなくてよ。俺は後輩の倉敷のためにここで働いてんだがみんな、倉敷 海斗は凡人だのはずれだのと。うるさくて仕方ねぇや」
「そ、そうなんですか。それよるもう朝ホーム始まってないですか?チャイムなった気するんですけど」
俺は相良先生に聞くと相良先生は軽く笑いながら
「はっはは。悪いな。今日は実はお前は学校見学なんだ。海斗のやつがサプライズしとけって言うから黙ってたんだよ」
サプライズって、こんなことでサプライズなんてしなくても
「まぁ冗談も軽くはさんだとこで今日は学校見学兼桜花の事を見てやるといい。俺も教師として彼女のことは心配している。担当教諭でもないがな」
相良先生は僕に言った後、屋上から出て僕も相良先生についていく。
「休み時間までは普通に案内する。休み時間になれば桜花がよくいく場所に連れて行こう」
俺は相良先生に言われた後、俺がこれから通う高校、秋塚高校の校内を案内してもらった。秋塚高校は僕の前に通っていた高校とは変わらない普通の公立高校だ。古すぎず新しすぎもせずで中の構造もがたがきているような場所もなく設備も充実している。一教室にエアコンがあるとか夏は最高だよな。冬は暖房にも使えるし。
「お前らは本当に羨ましい。俺たちの時代はエアコンなんてもんはなかったんだからな」
相良先生は各教室を案内しながら言った後、チャイムが鳴る。
「よし。昼休みだ。弁当は後から食え。まずはいくところに行くぞ」
相良先生は僕に言った後、僕は相良先生にそのままついていく。相良先生が案内した場所は校庭の花壇のある場所だった。
「あいつは授業が終わってからすぐ来るだろうからもうすぐ来るはずだ。ほらきた」
相良先生が指をさすとそこにはこちらに向かって歩いてくる桜花さんがいた。