桜花 桜
桜花 桜。彼女が悩み種を発症したのは二年生になりたての頃。桜花さんはあまり人とはうまく馴染めない生活で花を育てることが生きがいといった感じの子。でも彼女はそんなある日、花達に水やりをしていると花壇の近くでたまたま遊んでいた一年生の子があやまって花を地面からぬいてしまったらしい。それから桜花さんの様子が変わって現状に至るらしい。
えーと桜花さんのみためは綺麗なピンクのロングのストレートヘアーに胸が少し大きい大人しめの子っと。僕は桜花さんのいるクラスに入ると桜花さんを探す。あからさまわかりやすいくらいにいた。みんなが桜花さんを避けている?というか周りに誰もいない。
「やぁ。どうも」
僕は桜花さんに話しかけると桜花さんは僕を見てビクッと震える。
「だ、誰ですか?」
「急に話しかけてごめんね。僕は前田 紅。今日転校してきたんだ」
「転校してきていきなり教室に来るんですか?普通は職員室だと思うんですけど」
普通に常識的なこといわれたな。ま、ごもっともだ。
「桜花さんに職員室まで案内してもらおうと思ってね」
「そうなんですか。いいですよ。私いつも一人で暇ですから」
桜花さんは席からたつと僕を職員室まで連れて行ってくれる。桜花さんは職員室に着く前ぐらいに真剣な目で僕に
「私には近づかない方がいいですよ。前田君」
「ん?どうしてだい?」
「私は病にかかってるんです。なんの病かは言っても信用してもらえないでしょうからなんの病かいいませんけど」
桜花さんは落ち込んだ目で僕を見ると僕は彼女に言う。
「君の病気は悩み種だろ?わかっているよ」
「驚きました。悩み種を信用してるんですか?」
「もちろんだよ。本当なら夢だと思いたいけどね。僕の姉さんもかかったし妹なんてかかりかけなんだ」
僕は桜花さんに言うと桜花さんはまた驚きながら
「大変なんですね。私も悩み種ですけどご家族が大変ならご家族の心配をしてください。私は大丈夫ですので」
「そうもいかないんだよ。僕はこの高校に転校してきたのは君の悩み種を治す為だから」
僕はまた桜花さんに言うと桜花さんは今度は驚かずむしろ僕を睨みつけ
「治すなんて簡単に言わないでください。私の病はそんな簡単に治るものではありません」
桜花さんはそれだけ言うと桜花さんは教室に戻っていき、僕は職員室の扉をノックする。
「すいませーん。今日転校してきた前田ですけど」
僕が職員室の扉を開けて言うと白衣を着た頭が天然パーマの男が僕に近づいてきた。