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少女達は悩みを抱く  作者: アークマ
第二章 才能を求める少女の悩み種
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才田 才子 11

 私はメイアが帰った後に自分が才能が欲しいと願ったら本当に勉強やスポーツができる才能が身についたようだった。最初は急になんでこんなことになったか戸惑っていた。だがある日才能化学園の体育教師、町田先生に呼ばれる。


「才田。お前急にどうした?なんでそんな動けるようになった?運動はからっきしだっただろ?」

「さぁ?私もとうとう才能ってやつが目覚めたんじゃないですか?」

「......才田。お前才能がない自分に自信をなくし、精神的に追い込まれていたか?」


 町田先生が急に真顔で私に言った後、ジャージのポケットから紙を一枚取り出し私に渡す。


「今日は放課後ここに行くわ。それでお前の病気がわかる」


 病気?こんな健康な病気あるわけないじゃない。でもこんな感じになる前は何か違和感を感じたし一応町田先生の言う通りにするか。

 私はその日の放課後町田先生に倉敷医院という病院に連れて行かれ中である程度の検査を受けると


「町田の言う通りこれは悩み種だね」


 最後に相談室という場所に入ると眼鏡をかけている黒いスーツを着ていた人が私に言う。


「悩み種?それって迷信じゃ」

「悩み種という病気はあるよ。ただみんなが信用していないだけさ。あ、私は倉敷 海斗だ。主に君のような悩み種にかかった子達を担当している。悩み種にもいろんな種類があってね。君のは才能を伸ばす、もしくは天才になるという悩み種さ」


 は、はぁ?そんな都合のいい病気が


「そんな都合のいい病気はあるわけないと思うかもしれないがそれが悩み種という病気なんだよ。君のことは町田から聞いたよ。家庭環境がひどいってね。そして最近親友の黒木メイアさん?だったかな。その子とも絶交したと」

「な、なんで町田先生がメイアのことを」


 私は相談室内で話を聞いていた町田先生にいうと町田先生は


「黒木はあたしの身体能力に興味を持っていてね。よく話に来るんだ。それでこの前急に相談されたのよ。友達ができたのに上手くいかなかったって。誰なのか名前を聞いたらすぐに教えてくれたわ」


 メイア。口軽すぎ。でも確かに私は家で劣等感を感じていたしトドメとしてはメイアの才能に惹かれて私の中で何かどすぐろく感情がうごめいていた。ただ憎いだけだと思っていたがその後に謎になんでもできるような力が湧いてきたからこれが悩み種ってやつなのか。


「君の悩み種は危ない。すぐに治すべきだ」

「いえ。私はこの悩み種。才能の塊と名付けましょう。これを抱えながら生きていきます。そうすれば私は天才達と肩を並べていけるから」

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