桜花 桜 15
僕は桜花さんとメダルゲームで遊んだ後、カラオケを楽しむ。メダルゲームは程々楽しめたし、いい感じ?かはわからないけど楽しくない状態でカラオケに行くことはなかったからよかった。というか
「僕カラオケはじめてだ」
「え、前田君もはじめて?私も」
え、二人ともはじめてってまじか。歌は家事をしてる時に口ずさむ程度だったからカラオケに行ってまで歌おうとか思わなかったんだよなぁー。
「じゃはじめて同士だし気楽に歌えるね」
「そ、そうね。人前とかで歌ったことないし授業で歌を歌う時は口パクだったからほんとに歌ってないんだよね」
桜花さんは音楽の授業とかは口パクをするタイプなのか。恥ずかしいって意味でかな?サボろうとするなら授業じたいサボるだろうし。
「なら僕からいれるね」
僕はデンモクに入れて音程のバーを設定でいれて曲を入れる。とりあえず流行りの曲を。
僕が歌い終わった後桜花さんは拍手をしてくれた。
「上手いね前田君」
「あ、ありがと。なんかこういうの慣れてないから恥ずかしいな」
「そう?上手く歌えてたと思うよ」
僕が歌い終わった後桜花さんはデンモクを触っていた。桜花さん歌ってくれるのかな?
「クラスの人たちにはきかれたくないから授業中とか歌わないけど前田君の前でなら歌おうかな」
桜花さんが言った後、桜花さんも曲を入れる。タイトルに花ってついてる歌を。
桜花さんの歌は綺麗で僕が歌うより全然上手かった。思わず感激して桜花さんが歌い終わった後、すごい勢いで拍手をしてしまった。
「ふー。人前で歌うのってやっぱり恥ずかしいわね。でも自分の好きな歌を歌うのはやっぱり気持ちいいわ」
「それは良かった!それにすごく上手だね!僕なんかくらべものにならないくらい!」
僕は桜花さんを褒めると桜花さんは頬を指で軽くかきながら
「あ、ありがと」
桜花さんが僕にお礼を言った後、一時間ほど二人でカラオケをし、会計をしている時に
「え?何でこんなとこに桜花がいるし?」
ピンク色の枝毛が特徴で肌が黒い私服ギャルの女。天倉さんが男二人と三人でいた。
「別にあなたには関係ないでしょ」
「いやいや。面白いからだし。学校では真面目なふりしてプライベートはイチャついてんだ。へぇー」
天倉さんは桜花さんの周りをくるっと一周した後に言うと一緒にいた俺の顔を見て天倉さんといた男は笑う。
「女は可愛いのに男の方は普通じゃね?つりあってねーよな」
「あんましそういうの言ったらだめだし。でもある意味お似合いのカップルだし」
天倉さんは口に手を当て笑いながら言った。ほんと失礼な人だなこの人は。




