桜花 桜 14
「そ、そうかしら。ありがとう。あんまり気にしないんだけどあなたに言われると何だか嬉しいわ」
桜花さんは笑顔で僕に言う。桜花さんと知り合ってまだ数日だけど笑ったら可愛いな。
「それでどこに連れていってくれるの?」
「まずはゲームセンターとかどうかな?」
僕は桜花さんに言うと少し考えた後
「わかったわ。ただバカにはしないでほしいんだけど」
「ん?どしたの?嫌ならはっきり言ってくれたらいいよ」
「い、嫌とかじゃなくて。私友達とかいなくてゲームセンターで遊んだことなくて。一人で遊んでも虚しいだけだし」
そうなんだ。僕も姉さんが悩み種にかかってからは同級生のことあまり信用できなくて香奈恵と生活してる時は関わろうとしなかったからか友達との遊びってやつをちゃんとしたこと覚えてないな。
「僕もゲームセンター行くの久々だから大丈夫だよ」
「そっか。それならよかったわ。じゃ行きましょうか」
桜花さんはいつになく機嫌がよさそうに歩く。僕もついていかないと。
僕は桜花さんとゲームセンターに向かい、クレーンゲームを見てまわる。
「前田君はクレーンゲームはしたことあるの」
「多少の心得はあるよ」
僕は桜花さんに思いきって言う。本当はあんまりしたことないけどね。男なんだから多少はかっこつけないと。こんなことで格好つけるのも悲しいことだと思うけど。
僕はクレーンゲームにお金を入れ、お目当ての景品を狙うが一回目は持ち上げるが持ち上げた時点で落ちる。二回目も同じく落ちる。三度目の正直と思いまた持ちあがるとこまで行くがそこでおちる。
「あ、あれー。おかしいなー。いつもはもっと上手く行くのになぁー」
な、なんか話してないと気まずいというか自分でいきまいといて恥ずかしいというか。
「ふふ」
桜花さんが口に手をあてて笑う。へ、下手くそすぎて笑うしかないのかな?
「ご、ごめん。ほんとは」
「あ、ごめんね急に笑って。ただ頑張ってる前田君の姿が微笑ましくてね。クレーンゲームくらいでそんな意地はらなくていいのに」
た、確かに意地をはる必要はないかもしれないし、クレーンゲームで自慢するのも違うかもだけどでもかっこいいところ見せたいじゃないか。
「このゲームセンターは他にもいろいろあるみたいだから見てみましょ」
桜花さんは笑顔で僕に言う。桜花さんの笑顔を見てると何だかドキドキするなぁ。なんでだろ?
僕は桜花さんとクレーンゲーム以外の遊び、メダルゲームとかもあっだから次はそこで遊んだ。




