前田 紅
僕が彼女のような病気を持つ人達、悩み種という病気にかかった人達に関わり彼女達を治療しなければならない。まずこの悩み種が今現在でわかっていることは基本的に女性がかかるとその女性にとっていろんな効果があること。男性がなった場合は廃人になるか幼児たいこうするかだ。なんで幼児たいこうにくるかわからない人もいるだろう。僕もかからなければ悩み種なんてただのくだらない妄言と思っていた。ただ僕の家は母さん、父さん、二つ歳上の姉さん、僕、二つ歳下の妹の家族こうせいだ。
ある時期姉さんはいじめられていた。そして姉さんには彼氏がいたんだが姉さんはある悩み種にかかり、彼氏さんもその影響で彼氏さんは廃人になった。その時は本当に酷かったなぁ。姉さんは悪くないと思ってる。でも付き合っていればやっぱり色々あるんだろうね。それでいじめと重なっていたのか姉さんは悩み種にかかった。
姉さんはそれで今とある場所で治療している。そしてその事で母さんは情緒が不安定になって今は病院じゃないと生活できなくってしまった。父さんは母さんのことを見てないとダメだから必然的に僕は妹、香奈恵と二人暮らしすることになった。
「兄さん。これからは互いに支えあって頑張りましょう!」
二人暮らしを始めた頃、香奈恵もそう言って協力しながら生活していた。けど僕がまだ高校一年生の時、二学期が始まった頃に状況が変わった。その日、僕はいつも通り借りているアパートに帰ると香奈恵は
「ただいま香奈恵。兄さんが今日は美味いもん作ってやるからな」
僕は香奈恵に言うと香奈恵は僕のことを見て
「あなたは誰ですか?香奈恵って誰です?それにここどこなんですか?私は、誰なんですか?」
僕はその言葉を聞いて思わずその場でくずれおちた。これはあの時と、姉さんと同じ悩み種だと確信してしまった。最初は冗談を言ってるのかと僕も思った。でもさ
「じょ、冗談はよしなよ香奈恵。僕だよ?お兄ちゃんだよ」
「し、しりません!香奈恵って人も!あなたも!私は誰なんですか!教えてください!」
香奈恵は僕に抱きつきながら言う。ああ。もうダメだ。僕も多分、悩み種にかかるんだな。そんな時僕と香奈恵の借りていたアパートの部屋に黒いスーツを着た男の人が入ってきた。
「君は前田 紅君だね?」
誰この人。急に部屋に入ってきて。なんだ、なんだか急に眠く。
僕はそこで意識を失い、次に起きた時は知らない天井の部屋にいた。




