桜花 桜 9
桜花さんに近づいた肌の色が黒く、髪がショートよりちょっと長めな感じで枝毛がピンクの女性が桜花さんの机を叩き
「あーしは!桜花さんみたいにきどってるやつ嫌いなの!わかる?」
「別に。私は天倉さんに興味はありません」
桜花さんが話している肌の黒い女性、天倉さんにはっきり言う。天倉さんはまた桜花さんの机をバンって叩き
「あのね!あーしは!そういうのが」
「あの。毎回言ってますけどあんまりでかい声で騒がないでください。教室の皆さんに迷惑ですよ」
桜花さんは天倉さんに言うと周りをみて視線がこちらに集まっているのをみた後顔を真っ赤にして
「こ、今回はこれで勘弁してあげる!朝みたいなことはもうしないでよ!しらけるから!」
天倉さんはそれだけ言うと教室から出ていき桜花さんは「はぁ」とため息をつく。
「た、大変だね」
「別に。いつものことだから。じゃ」
桜花さんは席から立ち上がり教室から出ていくと僕は桜花さんについていく。
「なんでついてくるの?」
「え?校庭に向かうんじゃないの?」
「そうだけど。ご飯食べなくていいの?」
「え?校庭で食べるんだよね?」
僕は連続で聞いた後桜花さんはまた「はぁ」とため息をつく。そんなため息つかなくても。
「あなたならまぁいいか。相良先生も知ってるし」
それだけ言うとまた桜花さんは歩きだし、桜花さんと僕は校庭に向かう。校庭に着くと昨日桜花さんがからせた花の隣に一輪の花が咲いていた。
「これはあなたが悩み種を知ってるからみせるの」
桜花さんは一輪の花に手を近づけるとその花は枯れた。
「私の悩み種は花にある程度の距離まで近づくとからせてしまう。それが私の悩み種。相良先生は花枯らせって言ってた」
花枯らせ。それを桜花さんの悩み種の病の呼び方にしたわけか。
「私のいまの食事はこれ。花を枯らせてその養分で腹を満たしてる。口からのご飯は入っても味はしないし腹が満たされている感じがしないの。怖いでしょ私。もう人間じゃないみたい」
「そんなことはないさ。桜花さんは普通の女の子だよ」
「こんな花を枯らせて養分で腹を満たしてる女が普通の女?それはありえないよ」
それはそうかもしれない。でも桜花さんは花に手を近づけて枯れた瞬間、寂しそうな目をしてた。そんな子を普通の子と呼ばないでどう呼ぶんだ。
「それで。私の悩み種。治してくれるの?前田君」
「......まずは桜花さんの気持ちを聞かせてよ。その悩み種を治したいのか」
「この悩み種を治したい、か」




