トムandジェリー8
創作漫才「トムandジェリー8」
二人 「どうも〜こんにちは〜トムandジェリーで〜す」
トム 「私がトムで、こいつがジェリー」
「二人合わせて、」
二人 「トムandジェリーでーす」
パチパチパチ、パチ(拍手)
ジェリー「大変だ〜大変だ〜」
トム 「どうしたんだよ、血そう抱えて」
ジェリー「街中に鬼が溢れている〜」
トム 「ああ、それは節分だな。そんな季節だね〜」
ジェリー「鬼が大きな口を開けて、オイラを食べようとした〜」
トム 「それは、鬼のお面を被っているだけだよ。豆をぶつけて邪気をはらうのさ」
ジェリー「君に、そっくりだった〜」
トム 「おいおい、失礼な奴だなぁ。どこが、私の顔が鬼にそっくりだなんだよ」
ジェリー「そっくりと言うか、君そのものだった〜」
トム 「ますます失礼な奴だなぁ。私が鬼そのものな訳ないだろう」
ジェリー「君〜本当は鬼だろう?」
トム 「違うよ」
ジェリー「本当か?」
トム 「本当だよ」
ジェリー「じゃあ、その大きな口はなんだ」
トム 「生まれつきだよ。うちの家系は、皆んな口が大きいんだ」
ジェリー「じゃあ、その大きな目は何だ」
トム 「生まれつきだよ。うちの家系は、皆んな目が大きいんだ」
ジェリー「じゃあ、その大きな顔は何だよ」
トム 「生まれつきだよ。うちの家系は…」
「おいおい、どさくさに紛れて私の悪口を言ったな」
ジェリー「やっぱり、君の家系は皆んな顔が大きいんだ」
トム 「失礼な奴だなぁ。そりゃあ、多少普通の人より大きいけど、個性だよ個性」
ジェリー「やっぱり、鬼の家系だったんだな」
トム 「それじゃあ、鬼の定義って何だよ」
ジェリー「目が二つあって〜」
トム 「目が二つあって」
ジェリー「鼻が一つあって〜」
トム 「鼻が一つあって」
ジェリー「口が一つあって〜」
トム 「口が一つあって」
ジェリー「やっぱり、君は鬼だな」
トム 「おいおい、誰でも目が二つあって、鼻が一つあって、口が一つあるよ」
「まあ、鼻の穴は二つだけどな」
ジェリー「そうとは限らんよ」
トム 「?」
ジェリー「天才バカボンのお巡りさんは、鼻の穴が一つだぞ」
ジェリー「それは、漫画だからだよ」
トム 「バカボンのママは、鼻の穴がないぞ」
トム 「漫画だからだよ」
ジェリー「ハジメちゃんも、鼻の穴がないぞ」
トム 「漫画だからだよ」
ジェリー「ウナギ犬も…」
トム 「だから、漫画と現実と違うんだって!」
ジェリー「ええーっ、君は漫画のキャラクターじゃないのか?」
トム 「漫画のキャラクターじゃないよ」
ジェリー「本当に、漫画のキャラクターじゃないと言い切れるのか?」
トム 「なんか、哲学的になってきたな」
ジェリー「実は君は、誰かの想像の中で造られた架空のキャラクターじゃなのか?」
トム 「そう言われると、自信がなくなってきたな」
ジェリー「このシュチュエーションも、誰かが考えた文章の中での話じゃなのいか?」
トム 「何か、心配になってきたな」
ジェリー「この会話も、彼の想像の中で作られた会話じゃないのか?」
トム 「心臓がドキドキしてきたよ」
ジェリー「君は、彼の想像次第で、いつでも消されるかもしれないぞ」
トム 「そんなー」
ジェリー「一秒後に、消されるかもしれないぞ」
トム 「助けてくれー」
ジェリー「じゃあ、作者に願いなさい」
トム 「作者様ー、まだ死にたくないー」
ジェリー「願いなさい〜〜東北東やや東に〜〜そして、無語で一気に食べつくす〜〜」
トム 「食べつくすーー」
「モグモグモグ、?」
「君〜もしかして、それは恵方巻きのことじゃないのかい?」
ジェリー「おいおい、節分と言えば恵方巻きに決まっているじゃないか」
トム 「結局、節分オチかい!」
二人 「失礼しました〜」