トムandジェリー5
創作漫才「トムandジェリー5」
二人 「どうも〜こんにちは〜トムandジェリーで〜す」
トム 「私がトムで、こいつがジェリー」
「二人合わせて、」
二人 「トムandジェリーでーす」
パチパチパチ、パチ(拍手)
トム 「もう秋ですね〜」
ジェリー「秋ですね〜」
トム 「秋と言えば、クリですね〜」
「あのトゲトゲのいがの中に入っていて、硬く茶色い皮に包まれた、蒸すとほんのり甘い」
「たまらん〜」
ジェリー「君〜昼間っから、いやらしい事言うなよ」
トム 「？」
「何が、いやらしいんだ？」
ジェリー「だって、クリだろう。クリ」
トム 「どうして、クリがいやらしいんだよ」
ジェリー「ええっ、口にするのも恥ずかしい〜」
トム 「だから、どうしていやらしいんだよ？」
ジェリー「あのトゲトゲの〜いがの中に入っていて〜」
トム 「トゲトゲの〜？」
ジェリー「硬く茶色い皮に包まれた〜」
トム 「皮に包まれた〜？」
ジェリー「蒸すとほんのり甘い〜」
トム 「ほんのり甘い〜？」
ジェリー「あー、いやらしい」
トム 「さっぱり、わからん」
ジェリー「わからんの？」
トム 「わからん」
ジェリー「あれに似ているからだよ」
トム 「あれ？」
ジェリー「あれだよ、あれ」
トム 「あれって何だよ」
ジェリー「はは〜ん、君、野球まったく知らんな」
トム 「野球？」
ジェリー「岡田監督が言ってたろう、あれだよ、あれ」
トム 「あれ？ああ、あれのことか」
「阪神のことだろう、知ってるよ」
ジェリー「いやらしい〜」
トム 「だから、何がいやらしいんだよ」
ジェリー「あれとクリだよ。いやらしい〜」
トム 「よくわからないなぁ」
ジェリー「じゃあ、ヒントを出すぞ」
トム 「ああ、わかった」
ジェリー「クリと言ったら、あれだよ」
トム 「あれ？」
ジェリー「もう、わかったろ」
トム 「わからないなぁ」
ジェリー「君〜本当は、わかっていて、いやらしいから答えないだけだろう」
トム 「だから、まったくわからないんだって」
「もういい、正解を教えてくれ」
ジェリー「正解は」
トム 「正解は、」
ジェリー「また来週〜また見てね〜」(手を振る)
トム 「おいおい、何が『また見てね〜』だよ。早く正解を教えろよ」
ジェリー「面倒くさい奴だなぁ〜」
トム 「お前こそ面倒くさい奴だな。早く正解を言えよ」
ジェリー「正解は、」
トム 「正解は」
ジェリー「つ、づ、く……」
トム 「おいおい、何が『つ、づ、く』だよ」
「さては、君〜正解知らんな」
ジェリー「ギクッ、(汗)」
トム 「ギクッ、(汗)って、やっぱり正解知らんな」
ジェリー「知ってます」
トム 「本当かなぁ〜」
ジェリー「本当です」
トム 「じゃあ、正解は」
ジェリー「正解は……」
「桃栗三年柿八年、柚子の馬鹿は十八年と言うが、桃と栗は、芽を出してから実が成るまで三年かかり、柿は八年かかる。何事も結果が出るまでにはかなりの年数がかかる、という意味だ」
トム 「だから、何だ？」
ジェリー「モモとクリとカキ、そしてユズ。いやらしい〜」
トム 「だから、何がいやらしいんだよ」
ジェリー「ももは、あれだよ。モ○○」
トム 「モ○○？」
ジェリー「クリはク○○」
トム 「ク○○？」
ジェリー「カキはカ○○」
トム 「カ○○？」
トム 「さっぱり、わからん」
ジェリー「まだ、わからんの？」
「君〜アホ？」
トム 「アホとは失礼な」
ジェリー「ここまでヒントを出しても答えない君は、相当いやらしい奴だな〜」
トム 「もうー怒った、帰る！」
ジェリー「ええっ、もうちょっと遊んでってよ〜」
トム 「君は、遊んでいたのか」
ジェリー「正解は」
トム 「正解は、」
ジェリー「○○○○」(小声)
トム 「ええっ、それは、いやらしい〜」
ジェリー「おいおい、それじゃわからんだろう」
二人 「失礼しました〜」
