トムandジェリー UFO
創作漫才「トムandジェリー」UFO
二人 「どうも〜こんにちは〜トムandジェリーで〜す」
トム 「私がトムで、こいつがジェリー」
「二人合わせて」
二人 「トムandジェリーでーす」
パチパチパチ、パチ(拍手)
ジェリー「大変だー大変だー」
トム 「どうしたんだい、一体」
ジェリー「昨日、UFOを見たんだよ」
トム 「そりぁ大変だ」
トム 「もしかして、1652年にジョージ・アダムスキー氏が発表した、上部が丸くて窓があって下部が半円の突起物があるアダムスキー型UFOかい?」
ジェリー「違います」
トム 「もしかして、平たい皿をひっくり返したような目撃者が一番多い円盤型UFOかい?」
ジェリー「違います」
トム 「じゃあ、丸くて玉のような光る球型UFOかい?」
ジェリー「違います」
トム 「じゃあ、細長い円柱形で母船の役割を果たす葉巻型UFOかい?」
ジェリー「違います」
トム 「他には、三角型、菱型、ドーナツ型、ピラミッド型、ドローン型があるけど、一体どれなんだい?」
ジェリー「どれとも違います」
トム 「他にあったかな〜?」
ジェリー「細長くて〜」
トム 「細長くて」
ジェリー「羽があって〜」
トム 「羽があって」
ジェリー「左右に尾灯が着いていて〜」
トム 「左右に尾灯が着いていて」
ジェリー「JALって書いてある〜」
トム 「JALって書いてある」
「おいおい、それは飛行機じゃないのかい?」
ジェリー「いいえ、UFOです」
トム 「いやいや、飛行機だろう。しかもJALって書いてあるし」
ジェリー「違います」
トム 「絶対、日本航空の飛行機だろう」
ジェリー「違います」
トム 「じゃあ、何なんだよ」
ジェリー「飛行機型UFOです」
トム 「飛行機型UFO?」
「そんなUFO、聞いたことないな〜」
ジェリー「最新型のUFOですから」
トム 「ホントかね〜じゃあ、何で飛行機の形をしているだよ?」
ジェリー「地球人にバレないように、活動するためです」
トム 「そりゃあ、そうかもしれないけど、地球より科学が進んでいるんだから、飛行機の型をしなくてもいいんじゃないのかい?」
ジェリー「地球迷彩型UFOですから」
トム 「そんなのあるのかね〜」
ジェリー「信じないの」
トム 「まあ、信じてもいいけど、何処で見たんだよ?」
ジェリー「羽田空港です。成田空港でも見られますけどね(笑)」
トム 「絶対、飛行機だろう」
ジェリー「違います」
「カモフラージュのために、飛行機に擬態しているだけですから」
トム 「じゃあ、パイロットやCAさんは、どうなんだよ」
ジェリー「宇宙人のパイロットやCAさんです。ちなみに、乗客も宇宙人ですけどね(笑)」
トム 「ほんとかよ。じゃあ、その飛行機型UFOに乗って何をしているんだよ?」
ジェリー「旅行やビジネスです」
トム 「おいおい、地球人と一緒じゃないか」
ジェリー「はい、地球人には見分けがつきませんけどね(笑)」
トム 「じゃあ、何で君は解るんだよ」
ジェリー「実は私〜黙っていましたが……宇宙人だったのです」
トム 「何だって!?君は宇宙人だったのか」
ジェリー「はい、正真正銘の宇宙人です」
トム 「何処の星から来たんだよ」
ジェリー「惑星チッキュのニッポから来ました」
トム 「ただ一文字減らしただげじゃないかよ」
ジェリー「大丈夫です。ちゃんと、宇宙人パスポートも持っていますから。宇宙人入国審査ビザも通っています」
トム 「そんなのあるんだ」
ジェリー「たまに、偽造宇宙人パスポートで入ってくる不法滞在宇宙人もいますからね」
トム 「どんな奴なんだよ」
ジェリー「目があって〜」
トム 「目があって」
ジェリー「鼻があって〜」
トム 「鼻があって」
ジェリー「口があって〜」
トム 「口があって」
ジェリー「ジロ」
「キサマ、不法滞在宇宙人だな!」
トム 「おいおい、私は地球人だよ」
ジェリー「本当か?」
トム 「本当だよ」
ジェリー「証拠を見せろ」
トム 「証拠って何だよ」
ジェリー「じゃあ、これを食べてみろ」
トム 「パクパク、美味いじゃないか」
ジェリー「ハッハッハッハッ、やっぱり、お前は不法滞在宇宙人だな」
トム 「何でだよ」
ジェリー「不法滞在宇宙人は、セロリが好きだ」
トム 「セロリが食べられる地球人なんか、いっぱいいるよ」
ジェリー「じゃあ、これを食べてみろ」
トム 「パクパク、美味い」
ジェリー「ハッハッハッハッ、やっぱり、お前は不法滞在宇宙人だな」
トム 「何でだよ」
ジェリー「不法滞在宇宙人は、パクチーが好きだ」
トム 「パクチーが食べられる地球人なんか、いっぱいいるよ」
ジェリー「じゃあ、これを食べてみろ」
トム 「パクパク、美味い」
ジェリー「ハッハッハッハッ、やっぱり、お前は不法滞在宇宙人だな」
トム 「何でだよ」
ジェリー「不法滞在宇宙人は、激辛ラーメンが好きだ」
トム 「激辛ラーメンが食べられる奴なんか、いっぱいいるよ」
ジェリー「じゃあ、君が激辛ラーメンを食べている時、フ〜ホ〜と吹いていたのは何だ」
トム 「フ〜ホ〜?それは、激辛で熱いラーメンだったから吹いただけだよ」
ジェリー「ダースベイダー(スターウォーズより)と同じだ」
トム 「誰だってするよ」
ジェリー「怪しいなぁ〜」
トム 「さっきから、私のことばっかり疑っているけど、君こそ宇宙人だろう」
ジェリー「違います。私は、宇宙人と地球人のハイブリッドですから」
トム 「ややこしいなぁ〜」
ジェリー「ある時は、宇宙人。ある時は地球人」
トム 「どっちなんだよ?」
ジェリー「その実態は!」
「ハイブリッド星人プリウスちゃんです」
トム 「おいおい、プリウスはトヨタのハイブリッド車だろう。ふざけた名前だなぁ〜」
ジェリー「ふざけていません。本名はプリウス プリンセス、通称プリプリ」
トム 「プリプリなんて、古いなぁ〜」
「じゃあ、お金なんかどうしてるんだよ」
ジェリー「ダイヤモンドで払います」
トム 「ますます、プリプリネタじゃないか」
ジェリー「ダイヤモンドの電子マネーダイペイで払います」
トム 「あくまでも、プリプリネタを使うんだな〜」
ジェリー「ちなみに、世界で一番熱い星です」
トム 「ますます、プリプリネタかよ〜」
「まさか、プリンも好きですって言うんじゃないよな」
ジェリー「……」
「……」
トム 「図星だな」
ジェリー「プリプリ♡」(怒る仕草)
トム 「可愛くねーよ」
「もしかして、オチはクルマ繋がりで日産プリンスが落ちじゃないだろな」
ジェリー「……」
トム 「やっぱり、図星だな」
ジェリー「しかし、日産とホンダは合併するのかね〜」
トム 「おいおい、ごまかすなよ」
ジェリー「失礼しました〜」
トム 「おいおい、強引に終わらすなよ!」
ジェリー「日産とホンダが合併したら、ニッホーと言うのかね〜」
「ニッホー、ニューホー、ユーホー。これがホントの、UFO!」
「繋がりした〜」
トム 「おいおい強引だな」
二人 「失礼しました〜」