トムandジェリー16
創作漫才「トムandジェリー16」
二人 「どうも〜こんにちは〜トムandジェリーで〜す」
トム 「私がトムで、こいつがジェリー」
「二人合わせて、」
二人 「トムandジェリーでーす」
パチパチパチ、パチ(拍手)
ジェリー「つづく…」
トム 「つづく?」
「で、タイムボカンって、どういう意味なんだよ」
ジェリー「タイム(時間)がボカーンと爆発することです」
トム 「タイムがボカン?」
ジェリー「物体が音速を超えると音波が重なり合い、圧力や密度が高まりし衝撃波が生まれる。私はそれをボカンと表現します」
トム 「なんか難しいなぁ〜」
「しかし、タイムマシンなんて本当にあるのかねぇ〜」
ジェリー「信じないの?」
トム 「ちょっとね〜」
ジェリー「実は私、この前、少しだけ未来へ行って来ました」
トム 「ええっ、本当なのか」
ジェリー「僅かながら未来へ行って来ました」
トム 「凄いな、もしかしてデロリアンのような、車型タイトマシンで行って来たとか?」
ジェリー「違います」
トム 「じゃあ、ドラえもんのような引き出し型タイムマシンで行って来たとか?」
ジェリー「違います」
トム 「わかった、HGウェルズの椅子型タイムマシンだ」
ジェリー「いいえ、違います」
トム 「じゃあ、何だよ」
ジェリー「エレクトリックトレインです」
トム 「エレクトリックトレイン?」
「ああ、電車のことか」
ジェリー「私は、電車に乗って未来に行って来たのです!」
トム 「おおーっ、バック トゥ ザ フューチャー3で汽車型タイムマシンがあったな〜」
ジェリー「しかも、新幹線で」
トム 「新幹線?」
ジェリー「しかも、のぞみで」
トム 「のぞみ?」
ジェリー「しかも、指定席で」
トム 「おいおい、のぞみは全部指定席だよ」
「確かに、のぞみは、ひかりとかこだまより速いけどさ〜…」
ジェリー「信じないの?」
トム 「まあ〜信じるけど、未来はどうだった」
ジェリー「今が未来です」
トム 「今が未来?、じゃあ、君は過去から来たのか」
ジェリー「はい、私は過去から来たジェリーなのです!」
トム 「おおーっ、すると君はジェリーのお父さんなのか?」
ジェリー「違います」
トム 「じゃあ、ジェリーのお爺さんなのか?」
ジェリー「違います」
トム 「じゃあ、ジェリーのひい爺さんなのか?」
ジェリー「いいえ、違います」
トム 「それ以上昔に、タイムマシンなんか作れたのかねぇ〜」
ジェリー「私は、10億分の1秒過去からやって来たジェリーなのです!」
トム 「10億分の1秒過去から来たジェリー?」
「もしかしてそれは、新幹線に乗ると、止まっていた人より10億分の1秒未来に行くことが出来るって、話じゃないのかい?」
ジェリー「そうとも言う」
トム 「知ってるよ、相対性理論だろう」
ジェリー「そうとも言う」
トム 「微妙だねぇ〜」
「10億分の1秒じゃ、ほぼ変わらないんじゃないのかい?」
ジェリー「とんでもない、10億分の1秒を10億回したら1秒だぞ」
トム 「なるほど」
ジェリー「その1秒を10億回すると、10億秒だぞ」
トム 「なんだか難しくなってきたなぁ〜」
ジェリー「その10億秒を10億回すると、100億秒だぞ」
トム 「ますます難しくなって来たなぁ〜」
ジェリー「実は私は、前回のトムandジェリー15からやって来たジェリーなのです!」
トム 「え〜っと、ジェリーなんだけど、回が違うから違うジェリーなんだ」
ジェリー「ハッハッハッハッー騙されたな」
トム 「?」
ジェリー「私は、そのジェリーではなく、そのまた違う回からやって来たジェリーなのです」
トム 「ややこしいなぁ〜」
ジェリー「ハッハッハッハッー騙されたな」
トム 「?」
ジェリー「私は、そのまた違う回からやって来たジェリーではなく、そのまたまた違う回からやって来たジェリーなのです」
トム 「ますます、ややこしくなって来たなぁ〜」
ジェリー「ハッハッハッハッー騙されたな」
トム 「またかよ」
ジェリー「私は、そのまたまた違う回から来たジェリーではなく、そのまたまたまた違う回からやって来たジェリーなのです」
トム 「もう、何がなんだか解らなくなってきたよ〜」
ジェリー「ハッハッハッハッー騙されたな」
トム 「しつこいなぁ〜」
ジェリー「ハッハッハッハッー」
トム 「もう、やめてくれ〜」
ジェリー「ハッハッハッハッー」
トム 「頭が混乱して来たよ〜」
ジェリー「ハッハッハッハッー」
トム 「頭が爆発しそうだよ〜」
ジェリー「それが狙いだ」(小声)
トム 「?」
「今、小さな声で『それが狙いだ』と言わなかったか?」
ジェリー「ハッハッハッハッー、その通り」
「タイム(時間)を考えすぎて頭がボカン(爆発)しそう」
「略して、タイムボカン」
「やっと、落ちにたどりつきましたね〜」
トム 「強引過ぎるよ」
二人 「失礼しました〜」