トムandジェリー13
創作漫才「トムandジェリー13」
二人 「どうも〜こんにちは〜トムandジェリーで〜す」
トム 「私がトムで、こいつがジェリー」
「二人合わせて、」
二人 「トムandジェリーでーす」
パチパチパチ、パチ(拍手)
ジェリー「コイコイ、コイ、コインコイン〜♫」
「コイコイ、コイ、コインコイン〜♫」
トム 「ずいぶん、ご機嫌だなぁ」
ジェリー「コイコイ、コイ〜♫」
トム 「それは、何の歌だい?」
ジェリー「コインランドリーの歌です」
トム 「ああ、最近、近所に綺麗で清潔なコインランドリーが出来たなぁ」
ジェリー「コイコイ、コイ、コインコイン、コインランドリー♫」
トム 「しかし、変わった歌だなぁ。誰が作曲したんだい?」
ジェリー「私が作りました」
トム 「おおっ、君が作ったんかい」
ジェリー「コインランドリーが、大好きなので」
トム 「そんなに好きなんだ」
ジェリー「週7回は行きます」
トム 「週7回? そんなに、まめに洗濯するんだ」
ジェリー「いいえ、たまにしか洗濯しません」
トム 「じゃあ、何んで行くんだよ」
ジェリー「住んでいますから」
トム 「住んでいる?」
ジェリー「私は、コインランドリーに住んでいるのです!」
トム 「何だって、君はコインランドリーに住んでいるのか」
ジェリー「1番洗濯機は私のリビング、2番洗濯機は私のお風呂、3番洗濯機は私の寝室です。ちなみに4番洗濯機は私の洗濯機です(笑)」
トム 「おいおい、何が(笑)だよ。そんな事して大丈夫なのかよ」
ジェリー「大丈夫です。お客様が来たら、すぐに退きますから」
トム 「そう言う問題じゃなくて、危険じゃないのかよ」
ジェリー「大丈夫です。洗濯機で身体を洗ってもらいながら、脱いだ着物を洗濯をする。一石二鳥です」
トム 「いやいや、一石二鳥じゃなくて、そんなことして壊れないのか?」
ジェリー「大丈夫です。人間用洗濯機ですから」
トム 「人間用洗濯機?」
「たしか、大阪万博に人間洗濯機というのあったけど…」
ジェリー「その人間洗濯機の現代版です」
トム 「そうなんだ」
ジェリー「現在、特許申請中で、将来、一家に一台設置される新商品です」
トム 「それはビックリした」
「しかし、人間が入って大丈夫なのかね〜」
ジェリー「大丈夫です。超合金製ですから」
トム 「超合金というところが昭和だね〜」
「ちなみに、どうやって洗うんだよ?」
ジェリー「可動式ノズルからボディーソープとシャワーが噴出し、軽く半回転を繰り返しながら、全身をくまなく洗浄します」
トム 「そんな機能なんだ」
ジェリー「適温の水流が心地よい快感を与え、私を癒しの世界へと連れて行ってくれる〜(喜)」
トム 「それは凄いなぁ」
ジェリー「私どもは、常にお客様の快適な健康生活を応援していますから」
トム 「君は、コインランドリーの社員なんだ。でも、中に入るのは勇気がいるよな〜」
ジェリー「大丈夫です。皆んな入ってますから」
トム 「皆んな?」
ジェリー「6番洗濯機に秘密のパスワードを打ち込むと、奥のミーティングルームに移動できます」
トム 「そんなことが出来るんだ」
ジェリー「ミーティングルームでは、店長やスタッフが常にお客様の状況を管理し、今後の営業について役立てています」
トム 「そりゃ、役立てているのは良いけど、何で洗濯機の中に入るんだ?」
ジェリー「とんでもございません。洗濯物の気持ちが解らずして、コインランドリーの仕事は務まりませんから」
「石鹸の香りがした洗濯機の中は、母の匂いがして癒される〜」
トム 「そう言うもんかね〜」
ジェリー「ちなみに、パスワードを間違えると下水道に流されます」
トム 「怖いな」
ジェリー「ライバル企業のスパイ防止です」
トム 「コインランドリー業界も大変だなぁ」
ジェリー「そのミーティングルームの中にもコインランドリーがあり、秘密のパスワードを打ち込むと、そのまた奥のミーティングルームに移動できます」
トム 「そんなシステムなんだ」
ジェリー「そのまた奥のミーティングルームにもコインランドリーがあり、秘密のパスワードを打ち込むと、そのまた奥のミーティングルームに移動できます」
トム 「一体どこまで、ミーティングルームがあるんだよ」
ジェリー「日本ミーティングルームまで移動できます」
トム 「凄いなぁ、コインランドリー業界の組織は」
「もしかして、日本ミーティングルームのコインランドリーに秘密のパスワードを打ち込むと、世界ミーティングルームに移動できるのかい?」
ジェリー「いいえ、元のコインランドリーに戻ります」
トム 「何だよ、世界じゃないのかい」
ジェリー「とんでもございません。お客様の洗濯に支障を来しますから」
トム 「しかし、どうやって元のコインランドリーに戻ってくるんだ」
ジェリー「大丈夫です。裏口のドアから抜け出し、正面に歩いてくるだけですから」
トム 「結局、ただ一周回って戻ってくるだけかい!」
二人 「失礼しました〜」