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創作漫才「トムandジェリー」  作者: ヨッシー@
12/20

トムandジェリー12

創作漫才「トムandジェリー12」


二人  「どうも〜こんにちは〜トムandジェリーで〜す」

トム  「私がトムで、こいつがジェリー」

    「二人合わせて、」

二人  「トムandジェリーでーす」


パチパチパチ、パチ(拍手)


トム「暖かくなって来ましたね〜」

ジェリー「なって来たましたね〜」

トム  「スプリング ハズ カム!そんな季節だね〜」

ジェリー「そんなの食べたら歯が折れるぞ」

トム  「?」

    「木々の芽も膨らみ、桜の蕾もほんのり紅くなり。まさしく、スプリング ハズ カム!そんな季節だね〜」

ジェリー「そんなの食べたらお腹壊すぞ」

トム  「?」

    「さっきから聞いていれば、スプリング ハズ カム!にケチばかりつけているけど、何か恨みでもあるのかい?」

ジェリー「スプリングは鉄鋼でできていて、力が加わると元に戻る工業製品だ。人間が食べたら歯が折れるし、お腹を壊すぞ」

トム  「おいおい、私が言っているのは、スプリング ハズ カム!春が来た、という意味だよ」

ジェリー「おいおい、私が言っているのは、スプリング ハデ カム!バネを歯で噛む、という意味だよ」

トム  「スプリング ハズ カム!」

ジェリー「スプリング ハデ カム!」

二人  「似てるね〜」

トム  「しかし、春と言えば花粉症。地獄だよね〜」

ジェリー「私は、なんともないけどな」

トム  「?」

    「鼻がムズムズして、クシャミと鼻水が出っ放し。地獄だよね〜」

ジェリー「私は、なんともないけどな」

トム  「?」

    「目がかゆくて、いくら擦ってもかゆみが止まらない。地獄だよね〜」

ジェリー「私は、なんともないけどな」

トム  「君〜今どきの現代人にしては、花粉症にならないなんて珍しいなぁ」

ジェリー「たまに鼻がムズムズして、クシャミと鼻水が出るけどな」

トム  「おいおい、それは花粉症だよ」

ジェリー「たまに目がかゆくて、いくら擦ってもかゆみが止まらないけどな」

トム  「おいおい、それを花粉症と言うんだよ」

ジェリー「いいえ、花粉症ではありません」

トム  「ずいぶん、意地を張るんだなぁ」

ジェリー「絶対、花粉症ではありません」

トム  「どうして、言い切れるんだよ?」

ジェリー「じゃあ、花粉症の定義って何んだ?」

トム  「花粉症とは、スギ花粉などアレルギー物質が体内に入り、体内の抗体が拒否反応を示し、排除しようと鼻水が出たり目がかゆくなる症状を言います」

ジェリー「やっぱり。私は花粉症ではないな」

トム  「どうしてだよ」

ジェリー「私は、身体から花粉を出すからです!」

トム  「何だって?」

ジェリー「私は、花粉の妖精カッフンダーだからです」

トム  「…また、妙なことを言い出したぞ。君は、花粉の妖精なのか?」

トム  「イエス アイアム」

ジェリー「英語で言っても信じないぞ」

    「じゃあ、妖精なら何か魔法を見せてみろよ」

ジェリー「イエス アイドゥ」

トム  「簡単な英語しか言わないなぁ」

ジェリー「どりゃぁぁぁ〜〜〜」

トム  「………」

    「………」

トム  「何も変わらないんだけど」

ジェリー「君の花粉症の症状が、3パーセント上がりました」

トム  「微妙だなぁ、3パーセントなんて」

ジェリー「消費税と一緒です」

トム  「おいおい、消費税が3パーセントなんて、だいぶ前だぞ」

ジェリー「ええっ、今は消費税3パーセントじゃないのか?」

トム  「今は、10パーセント。それも少し前からな」

ジェリー「そんな…私が1000年の眠りについた時には3パーセントだったはずなのに〜」

トム  「おいおい、そんな昔に消費税なんてあったのかい」

ジェリー「地獄だ、この世は地獄だ」

トム  「一気に悲観的になるんだなぁ」

ジェリー「この世を、もっと地獄にしてやる〜」

トム  「やめてくれ、怖いこと言わないでくれよ」

ジェリー「いいや、皆んな、鼻がムズムズしてクシャミと鼻水が出て、たまに目がかゆくなって、いくら擦ってもかゆみが止まらなくしてやる〜」

トム  「もう、とっくになってるよ」

二人  「失礼しました〜」

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