トムandジェリー11
創作漫才「トムandジェリー11」
二人 「どうも〜こんにちは〜トムandジェリーで〜す」
トム 「私がトムで、こいつがジェリー」
「二人合わせて、」
二人 「トムandジェリーでーす」
パチパチパチ、パチ(拍手)
トム 「今日は、疲れたなぁ〜」
「おっ、おでん屋だ。ちょっと寄ってくか」
ジェリー「いらっしゃい」
トム 「親父ーダイコンとハンペン、それと玉子」
ジェリー「あいよ」
トム 「おや、君〜ジェリーじゃないかい?」
ジェリー「とんでもごぜぇません。あっしは、ただのおでん屋でごぜぇます」
トム 「いや〜その声といいその態度、絶対ジェリーだろう」
声 「とんでもごぜぇません、あっしは、ただの通りすがりのおでん屋でごぜぇます」
トム 「どうも怪しいなぁ〜ちょっと顔を見せてくれないか」
ジェリー「お代官様、お戯れを。それだけはご勘弁くだせぇ」
トム 「さっきから気になっていたけど、何で江戸弁なんだよ」
ジェリー「とんでもごぜぇません。あっしはただの町人でぇすから」
トム 「町人だと江戸弁なのか?」
ジェリー「はい〜」
トム 「何か、おかしいなぁ〜しかも、私はお代官様じゃないし」
ジェリー「お代官様じゃねぇ?」
トム 「そうだよ、お代官様じゃないよ」
ジェリー「ちっ、ペコペコして損したぜぇ」
トム 「急に帯度が変わったな〜」
ジェリー「お代官様じゃねぇんなら、とっとと帰んな。シッシッ」
トム 「失礼な奴だなぁ」
「おでん屋だろう、おでんをくれよ」
ジェリー「ただの町人には売らねぇよ」
トム 「何だよ、自分だって町人だと言ってたじゃないか」
ジェリー「うちは、お上専用おでん屋でい。昨日きやがれってんだ、こんちくしょう」
トム 「わかったよ、帰るよ。まったく失礼な、おでん屋だなぁ」
ジェリー「ちょっと待ちな」
トム 「何だよ」
ジェリー「お代を置いていけ」
トム 「まだ、何も食べてないじゃないか」
ジェリー「テーブルチャージ代だよ」
トム 「急に現代にもどるんだなぁ」
ジェリー「早く銭を出せよ」
トム 「まるで、ボッタクリバーだなぁ」
ジェリー「つべこべ言わずに、とっとと払いやがれってんだ。べらんめい」
トム 「ところどころの江戸弁が、迫力あるなぁ」
ジェリー「払わねぇってんなら、番屋へしょっぴくぞ」
トム 「あくまでもシュチュエーションは江戸なんだな」
「ほらよ、千円。これ以上は出さないぞ」
ジェリー「おうおうおうおう、黙って聞いてりゃあ、寝ぼけたことぬかしやがって」
トム 「?」
ジェリー ババッ、
「この桜吹雪に、見覚えねぇとは言わせねぇぜ!」
トム 「今度は、遠山の金さんかい」
ジェリー「やかましぃ!!」
「人を愛して〜人は心ひらき〜すきま風〜♫」
トム 「おいおい、杉良太郎かい。ゼット世代には解らないないぞ」
ジェリー「人間五十年〜下天のうちを比ぶれば〜」
トム 「おお、今度は織田信長かい。よく知ってるなぁ」
ジェリー「夢幻の如くなり〜一度生を受け〜滅せぬもののあるべきか〜」
「是非に及ばず〜」
トム 「やっぱり言った」
ジェリー「助さん、格さん、こらしめてやりなさい」
「はっ!はっ!」
トム 「今度は、水戸黄門か」
ジェリー「ヤァーー、トォーー」
トム 「立ち回りもあるんだ。しかも一人二役で」
ジェリー「シュルシュルシュル、シュタッ」
トム 「わっ、手裏剣が飛んで来たぞ。弥七か」
ジェリー「こいつぁ、うっかりだ」
トム 「うっかり八兵衛もいるんだ」
ジェリー「ええ〜い、控えおろう。この紋所が目に入らぬかー!」
トム 「やっぱり、出した」
ジェリー「ババーン、先の副将軍水戸光圀様なるぞー」
トム 「ははーー」
「しまった、条件反射してしまった」
ジェリー「カッ、カッカッカッ」(笑い声)
トム 「もう、終わりかな?」
ジェリー「越後屋、お主もなかなか悪よの〜」
トム 「おっ、急に変わったぞ」
ジェリー「お代官様こそ、ひっひっひっ」
「チャラチャ〜チャララ、チャラチャ〜」
トム 「おっ、この音楽は」
ジェリー「シュル、クルクルクル、ブツ」
トム 「おいおい、結局、必殺仕事人に殺されるのかい。酷いおでん屋だなぁ」
ジェリー「婿殿〜」
トム 「まだ続く?落ちがないじゃないか」
ジェリー「ザッパーン、波の映像」
トム 「東映のオープニングなんか言葉で表現出来ないよ〜」
二人 「失礼しました〜」