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VV  作者: 村人A
1/1

前途悪

おっす。

29歳、世で言う''アラサー''な俺は

サラリーマン時代に陰湿なイジメを受けたため

もう一つの人格《殺人者》が現れ始めていた。


私はそれを抑えるために転職を経験。


現在は極力人と関わらない仕事

警備員をしている。


簡単なことで


優しすぎるが故に

様々な言葉を許していた俺は

礼節に欠けた言葉を

エスカレートさせてしまう。


深夜の警備は血が騒ぐ。。。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


元々、俺は大きな会社で

幹部候補として働いていた。


営業をしていた際に

話す内容や言葉の返しは

仕事の実績に直結していたため

好成績に裏付けされた数字より

頭は切れる方だった。


しかし取られきったマウントと

取られ放題な実績。

(当の本人は気にしていない)


そのため

出した成果に対する評価、及び周りからの評判は

私を表すには

欠けているものばかりでした。


ですが、それでいいと思っていました。

会話のだしにされても、周りの人間関係は富み

社内の雰囲気は以前より良くなっている。


自分達より『下の存在』を作ることで

自信と活気を持った彼らの仕事が

円滑に回り始めている。


下の存在となったことは気にしていません。

なぜなら結果として

会社の益となっていたからです。


周りから見た私はいじられキャラの天然。

ですが、私自身は

誰よりも周りに尽くそうと

嫌なキャラ、雑用を率先して受け入れ

周りの時間を作り

コミュニケーションを円滑化。


とどおこっていた仕事の要所要所で

ピンポイントな最適解を出し

複雑なものを簡易的な資料にまとめ

情報共有とマニュアル化の促進。


それにより常に快適な

ワークライフを提供していました。


そうしていると、マウントを取る先輩が

作成途中の資料に目をつけたのか

内容を確認したいと言い

チェックを着けることで

先輩が指示し、私に作らせた物となってしまいました。

(元々、タスクに途中から参加される方が、楽に、すぐに内容を把握できるよう

良かれと思って個人的に作成していたものです)


私自身、時間の無い中で

配慮の気持ちで作れていた物でしたから

本務と平行して作れと言われるのでは

身入りが違います。


それまでは分かりませんでしたが

先輩は私を潰そうとしていたようで。。。

礼節の無い言葉と、敵対的な態度を見れば明らかでしたが

当時の私は自分の気持ちに蓋をしていたため

それでもいいと思っていました。


転機が来たのは、身体からの訴えでした。

いつも通り仕事をして会話をしていると


めまい、手の震え、脂汗。


それらが頻発するようになっていたのです。

家路に着くと『死にたい』衝動に駆られ

何度かいのちの電話に相談していました。


この時、初めて

自分が壊れる前にこの仕事を辞めよう。


そう強く思ったのです。




ですが同時に


『殺したい』と


強く思っていた自分の本能が恐ろしくて

震えていたのかもしれません。


偉ぶっていた彼らの首の骨を折って

脊椎にホースをいれて

水を流したらどうなるんだろう。





骨盤だけ抜いて、歩かせてみたら。

どんな顔して、いるのかな。





私の手は、手は、手は、手は

ふふ。フフフ。



震えていた。




これ以上


私を、俺を

刺激しないで。

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