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最低でもビートルズ  作者: 林広正
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 スティーブの機能が制限されている場所では、なにかが遭ったときの非常用機能が働かないようだ。スティーブに秘密を作るってことは、それなりのリスクがあるってことだろう。普通の場所であれば、スティーブの機能により、身体の異常を一時的に修復してくれる。スティーブの光は、医療にも用いられているんだ。倒れる前に治療を施すのが、今の世界では一般的になっている。そしてその後、医療機関に連絡がいくようになっている。しかし、万が一にこのときのように倒れてしまっても、家族への連絡は忘れない。医療機関ではとっさの状況に対応できないこともあるんだ。忙しくてすぐには迎えにこられなかったり、スティーブを用いた遠隔操作では治療が難しかったりと、問題は多い。このときのように、家族だけが知っている治療法も存在しているんだ。家族を呼ぶのが一番の対処法になる。

 ちょっと待てよ。・・・・ってことは、スティーブがヨーコに連絡を入れたのか? どういうことだ? スティーブが正常に働いていたら不味いだろ?

 爺さんの言葉は最もだが、ヨーコはそれを否定する。大丈夫じゃないかな? だって、その連絡はこの子からきたんだから。ショウ君でいいのよね?

 ヨーコはそう言い、ショウに笑顔を向けた。今日は本当にありがとうね。

 ヨーコのそんな言葉に、ショウが顔を赤くした。

 お前、スティーブの前で泣いたのか? 爺さんがそう聞いた。

 泣いてなんてないよ。ショウが答える。

 けれど本気で願ったのか? 感情を百パーセント出したのか?

 そんなの分からないけど・・・・ そうかも知れない。

 ショウの言葉を聞き、爺さんが涙を見せた。そしていきなり、ショウに抱きつく。

 お前はやっぱり、最高だな。鼻水まで零しながら爺さんがそう言った。

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