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ショウはその本に強い興味を抱いていた。ページを捲っては戻りを繰り返し、なにかを解読しようとしていた。
これって、なにかの記号だよ。このオタマジャクシが文字かなにかを表わしているんじゃないかな? 他にも似たような本があるはずだよ。見つかったらお願いね。五冊くらいあれば、解読できるかも知れない。
ショウの言葉を聞き、お前は天才だな。と爺さんが呟く。けれど気をつけな。絶対に、スティーブに知られてはならないからな。形ある本を解読していることが知られたら、間違いなく殺される。例え子供でも、容赦はしないだろうな。俺の仲間の多くが殺されている。これは事実なんだ。爺さんの声が大きくなった。
俺は感じる。どうしてそんな危険なことにまだ幼い子供を巻き込んだんだ? けれどこの爺さんとの出会いが、ショウの未来を変えることへと繋がり、それは世界をも変えていくことになる。
爺さんとショウが出会ったのは、この日の二ヶ月ほど前だった。ショウは一人のときでも必ず双子の置物を触りに行く。天候が悪くても、学校が休みの日にでもだ。
お前が神様を揃えたんだってな?
背後に聞こえてくるそんな声を、ショウは背中で受け止める。
二人はずっと側にいたんだ。僕達はそれをほんの少し手助けしたに過ぎないよ。
達ってことは、一人じゃないってことか? まぁそんなことはどうでもいい。お前が揃えたっていう事実は変わらない。だが、お前はまだ若いな。
そんな爺さんの言葉にショウは反応をする。勢いよく振り返り、声の主を確認した。




