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最低でもビートルズ  作者: 林広正
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 この世界にも本は存在している。しかしそれは、光媒体のものに限っている。そのほぼ全てがスティーブによって管理されていて、俺達はいつだって、好きなときにこの頭の中で本を読むことができる。古い本も新刊も、スティーブを通して検索をし、購入すればいい。無料の本も、高価な本もある。

 支払いも、スティーブが勝手にしてくれる。俺はよく本を読むんだが、いくらで買っているのかを把握していない。

 今日はちょっと面白い本を見つけたんだがな、後でみんなで解析してみるか?

部屋のどこかからか聞こえてくる言葉に、ショウは嬉しそうに返事をする。もちろんだよ。それでどんな内容の本なの?

 まぁそれは、読んでからのお楽しみだな。

 ショウ達三人は、机の上に置いてあった形のある本を開き、なにやら紙の束に棒を使って文字を書いている。

 不思議な光景だよな。俺たちは基本、文字なんて書かない。実際に紙を使って書くことはしないってことだ。全て頭の中で、スティーブを利用して書くんだよ。この手を使って文字を書くなんてことは、俺はしたことがない。絵だって、手を使って書く奴は珍しい。

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