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最低でもビートルズ  作者: 林広正
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 だったら教えてやろう。まぁ、子供のやることをいちいち本気にするとは思えないが、念のためだ。ちょっと怪しい話をしたいときにはな、心を真っさらにしてお願いをするんだ。ほんの少し眠ってくれとな。冗談のように聞こえるが、かなりの効き目がある。二時間くらいは大人しくしてくれる。その間の記憶は、ほぼ曖昧になっているはずだよ。けれどな、ただお願いだけをするってわけにはいかない。鼻をつまんで息を止める。一分間は我慢しなければならない。その後に息を止めたままお願いをするんだよ。

 男はそう言ってショウに笑顔を零した。その笑顔を受け、ショウも自然と笑顔になる。

 それは分かったけど、神様の双子はどこにいるの? そんなショウの言葉を聞き、男はため息を零した。

 それが分かっていれば、苦労はしない。わしでも探せてしまうからな。けれどまぁ、ヒントはある。この街のどこかにある。いたずら好きの神様でもあるから、あっと驚く場所に隠れているはずだ。わしが思うには、この近くにいるんじゃないかって考えだな。よく探せば現れる。きっとな。あんたはきっと見つけるんだろうな。まぁ、頑張ってみるこったな。

 その言葉を聞き、ショウは決意する。チャコとジョージを連れて絶対に探し出して見せると。しかし不思議だ。この場所には何度も通っているが、こうして話しかけられるは初めてだった。そんな疑問を感じたが、忘れることにして、スティーブを使用してチャコとジョージを呼び出した。スティーブを混乱させると言っていたこの場所でも、音声通信は普通に行える。そんな疑問も、ショウは忘れることにした。

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