第二章、1
第二章
この世界には、今でもそうだが、裏が存在する。表向きの世界とは違う、誰もが隠したがる世界があるってことだ。その理由は、スティーブの存在が影響していると言われているが、真相は分からない。しかし、スティーブの存在が弱まっている今現在、裏の世界の情報が漏れ始めている。
裏の世界といっても、その場所自体が裏道や地下に存在しているわけではない。普通に街中に溶け込んでいるため、小学生であっても自由に行き来ができる。ショウはよく、一人でもそんな場所に顔を出していた。
学校では仲良しの三人といっても、いつも一緒にいるわけではない。家に帰ればそれぞれの時間が待っているのが普通だった。約束をして遊びに出かけたり、それぞれの家を行き来したりもするが、そんな日が毎日続くわけではない。
ショウがよく行く場所には、不思議な置物があり、ショウはそれを見たくて通っていたと言っても過言ではない。それがなんなのか不思議に感じ、スティーブに尋ねて検索をしたが、なんともあやふやな答えが返ってきた。
私はきっと、知らないと答えることでしょう。
ショウは戸惑いのあまり、どういうことだよ! なんて言葉をその置物に対して叫んでしまった。
ここでスティーブと会話をするなんて、まだまだお子様だな。突然背後から声をかけられた。




