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最低でもビートルズ  作者: 林広正
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 校長が舞台に上がり、挨拶を終えるとすぐ、ショウがまた叫びを上げた。それは、校長が大好きな詩の一節だった。校長はその言葉につられてすぐに続きを朗読し始めた。その朗読が一分近くで終わると、今度はなんの合図もなしに生徒や先生達から拍手喝采が沸き起こった。舞台上で舞い上がって両手を広げる校長に対し、チャコが慌てて駆けつける。ジャンプをして固定されていた拡声器を掴み、まずは校長に向かってごめんなさいと謝った。続いて先生側に謝り、最後は生徒に向かって深くお辞儀をして謝った。するとまた、拍手喝采が沸き起こる。よく言った! 許すぞ! ショウとは別の声が聞こえてくる。気不味くなった校長が舞台から降り、先生の一人が舞台に上がりチャコから拡声器を取り上げ、本日の朝礼は終了します。各自整列をして教室に戻るように。そう言った。

 このいたずらにより、三人は学校一番の有名人になった。

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