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最低でもビートルズ  作者: 林広正
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 一つの学校で、スニークの数はだいたいが六台ってところだ。地域ごとに別れていて、その混雑具合は様々だが、座席がなくなるような手配はしていない。

 三人は同じスニークを利用していた。同じ地域に暮らしていたから当然なのだが、それほど家が近いってわけではなかった。その地域で一番学校から遠くに暮らしていたのがショウだった。当然、ショウが一番乗りになり、自由に座席を選べる立場になる。ショウは一番後ろの端っこに居を構えた。人っていうのは不思議で、席がいっぱい空いていると、外側に身を置く癖がある。しかも、入口から遠くを攻めていく。

 送迎用に使われていた箱型スニークは、別名として学校スニークと呼ばれていた。学校スニークの特徴は、大勢が乗れることだが、その入口が一つしかないことにもある。運転手を含め、全ての乗客が同じ場所から乗り降りをする。しかも、一番前から。

 一番前の入口とは反対側に運転席がある。スニークは、基本は人が運転をする。自動運転の機能はついているが、スニーク乗りは自らの運転を好む傾向にある。どちらにしても子供達の安全上、学校スニークには運転手が必要だ。生徒の数を把握したり、喧嘩を予防したり、健康状態を確認したりと、その役目は多岐に渡っている。

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