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最低でもビートルズ  作者: 林広正
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 小学校は四年生から十一年生までの八年間の教育が標準になっている。最初の三年間では遊びを中心に学んでいく。学問的な勉強はせず、生活の中で必要な能力を遊びの中で学んでいくんだ。友達や学校の先輩や後輩と一緒に遊ぶことや、先生やときには近所の年配者や親なんかを巻き込んで遊ぶってことはとても大事な人間関係の勉強になる。自然環境に身を置いたり、社会を見学したり、スーパーなどで買い物をしたり、肉体的、精神的、頭脳的な勉強を重ねていく。その後の五年間で、学問を中心に切り替えていく。言葉や数字の勉強はもちろん、この世界の歴史や現状、未来についても学んでいく。そして当然、スティーブについての勉強もある。当時の俺は全くスティーブに興味がなかったが、今になってはもう少し勉強をしていればと後悔している。スティーブがいるからこそ、俺にはショウの記憶が送られてきているんだからな。

 ショウとチャコとジョージの三人は、四年生のときにはバラバラのクラスで勉強をすることになった。それでも三人が仲良くなったのには理由があった。幼少学校への送り迎えは基本親の役目だが、小学校は違う。六年生までの三年間だけは、学校側から迎えがやってくる。今ではもう存在していないが、スニークと呼ばれる乗り物がそれぞれの家の前までやってくる。帰りにはそれぞれの家の前まで送ってくれる。まだまだ幼い子供達の安全を考えての優遇だ。

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