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もしも、転生した子供達が同じ学校に通ったら

作者: ま。

 ――私立俺TUEE学園、特別クラス。

 それは異世界に飛ばされ勇者や魔王と呼ばれる事になった、そんなちょっとばかり個性的な生徒達の集まる学園である。



 「はい、皆さんお疲れさまでした。 

今週も誰もケガする事なかったので先生、ほっとしています。

ですが……私の方から皆さんに言いたい事があります。」

 

 「遠野君、傘立てに聖剣、エクスカリバー刺してましたね?」


 遠野君、彼は勇者だ。


 異世界に飛ばされた彼は、なんやかんやで精霊王に祝福され、聖剣エクスカリバーを授かり、

そしてなんやかんやあって――世界を救った。


 「大切なものでしょう、聖剣? 盗まれたりしたらどうするの?

学園はそんな責任とれませんよ」


 「先生、エクスカリバーは僕にしか抜けないので、盗めません」


 「抜ける抜けないの話は今していません」



 そうです、大事なのは防犯意識なのです。

 彼は悪い子ではありませんが、少しばかり常識が足りないだけなのです。



 「そもそも聖剣は傘ではありません。 雨が降ったらどうするつもりだったんですか?」


 「この剣で雨雲を晴らそうかと。 空くらいなら割れますし」

 

 「やめなさい」



彼は悪い子ではないのです。ただ少し常識が足りないだけなのです。



 「そんな、ちょっと濡れちゃうの嫌だな……って気持ちでバッサバサ空を割らないで下さい。 農家の人達とか困ります。 雨を必要としている人もいますから。」


 「先生」

 いかにも真面目そうな女性徒が手を挙げる


「はい、西野さん。何ですか?」

「その時は私が究極魔法で雨を降らせますので、大丈夫です」

「やめて」


 西野さん――彼女は悪役令嬢だ。

 異世界に飛ばされた彼女は、なんやかんやで婚約破棄されたが何故か究極魔法が使えた。


 ちなみに彼女はこのクラスの学級委員長である。悪役令嬢だけど。


「先週西野さんが雨を降らせた事で、街が一つ水没したのを忘れたんですか?大変だったんですからね、街復元するの」


 それとですね、


「聖剣の他にも傘では無いものが入ってました。茜さん、心当たりありますよね?」


「……」


「黙っててもダメですからね。布で巻かれてるものがあったので、先生確認したんです。危険物とかかも知れませんからね、びっくりしましたよ――魔剣でしたから」


――魔剣グラム。

 それは一振りすれば、地は割れ、空は裂き、もちろん雨雲だって晴れる……

 魔王の至高の一振りである。



 そう、茜さんは魔王だ。


 例の如く、異世界に飛ばされた茜さんはなんやかんやで魔王として担がれ困っていた所、遠野君に打倒されたのである。


 「そういう事ですから、傘立てのおいてある正面口は聖剣と魔剣により光と闇が混沌化しています。恐らく放課後には異界化、悪魔と天使の戦場になるでしょう。遠野君と茜さんは先生と一緒に居残りで浄化してもらいますからねっ!」



 

 がっくりと項垂れた二人と一緒に、


 今月()()()の浄化活動に入るのであった。



初投稿です。

何か書きたいと思い書いてみましたが、全く書けずに心折れました。

少しずつ勉強したいと思います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白い視点ですね。 学校の傘立てだけで一話ができるなんて Σ(・ω・ノ)ノ! 先生が子ども達をまとめる苦労を想像すると、笑ってしまいました。^^
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