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出会い
6月4日梅雨の時期に入り日中じめじめとした日だった。雨が降る中多くの生徒がけだるげに教室に入ってくる。ホームルームの時間になっても生徒たちの騒ぎ声は、やむことはなく先生が教室に入ってきた。
「ホームルームを始める前に転校生が来た。入れ」
そういい教室のドアが開き約175センチくらいの少し背の高い顔立ちがいい男子が入ってきた。先生に自己紹介を進められて黒板に名前を書きだした。
「今日からこのクラスでお世話になる、九鬼 永治です」
少し暗そうな風貌のイメージとは打って変わった。まじめな挨拶を行った。空いてる席についてくれと言われ私の隣の席に来た。近くで見るとやはり顔立ちがとてもよくクラスの女子はキャッキャ言っている。友達のいない私は、そんなことを言い合える仲間もいアイから一人窓の外をみている。皆が彼の顔をまじまじと見てる中私は、一瞬しか見ていない彼の姿から腕の痣を見つけた。