ゴッドスキルその1
リネージュレボリューションをやりこみ中
ゴッドスキル・・・
彼は神が言った事の重大差に驚きはしたが、凄いんだろうな・・・としか思わなかった。
それもそうだろう。
彼は人間なのだ。
ゴッドスキルがどんな物なのか存在自体知らないのだ。
「君は本当に凄いね・・・人の身でゴッドスキルに選ばれるなんて・・・現人間神にでも成るつもりかい?」
現人間神。
人の身で神に昇華した人間を表す。
身近に例を例えるなら、仏陀やキリスト。
中国で言うなら関羽等になる。
彼等は酷しい修行や偉業によって人々から信仰、慕われ神にまで昇華した偉大な人間だ。
そして、彼もまた。
その権利を得たのだ。
彼の生前の功績。
偉業。
英雄談は吟遊詩人が詩にする程だ。
勿論。彼を英雄と謳う声も少なくはない。
よって、彼は現人間神に昇華する条件は揃っていたのだ。
「で?どうするん?神にでもなってみる?」
「いや、神になるとか・・・良く判らないですし。・・・それに、そのゴッドスキルでしたか?そのスキルもどんなモノかすらまだ判らないですし・・・」
「それもそうだね。まずはどんなスキルか見てみよう」
神はそう言って金色に輝く珠に手をかざし、スキルの詳細を目の前に薄い板みたいな物を出現させた。
「何々・・・現幻?それと・・・ブラック・ペイン?何これ?見たことも聞いたこともないスキルだ・・・」
神ですら知り得ないのか・・・
「どんなスキル何ですか?」
「えぇ~とね・・・うわっ!何これ酷い!こんなのズルいよ!えぇ~・・・」
あからさまな態度に内心びくびくしつつも。
神はスキルの詳細を明かしてくれた。
「まずは。まだましな・・・いや、これも酷いけどね?ブラック・ペインね・・・」
『ブラック・ペイン』
『与えられた攻撃(痛み)は全て倍にして返される。また1度与えられた攻撃は何時如何なる時だろうが、対象が同じ行動を取った時に永続的に発動する・・・なお。同じ攻撃は2度と通じない』
・・・つまり?こう言う事か?
1度でも私に攻撃したら、その攻撃は倍の威力で反射され。
さらに同じ攻撃方法を取ろうとしたら、私がその場に居なくてもその時の痛みが永久にやってくる・・・と?
うわぁ・・・
私は酷い表情をしているのだろう。
顔は今無いけど・・・
「ね?酷いでしょ?」
これは酷い。
「聖闘士に同じ技は通用せん!」
を絵に書いて拗らせたらこうなった。