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1回の人生無駄にした最弱最強の男  作者: まるぼろろん
1度は憧れる生まれ変わりだが、1度死ななきゃいけないと思うと気が引ける
5/6

無欲の結果

不定期更新進行中

ス・・・ステータス用紙・・・の変更部位・・・だって?


それは彼が生涯を賭けても叶わなかった物で。

そして、諦めた願い。

それがまさか、死して叶うとは。

運命とは皮肉な物。


「で?どうする?前はお尻だったけど、どこに設定するのさ?」


神は気軽言い放ったが、彼には充分過ぎる程の衝撃が襲った。


(い・・・今・・・なんと?お尻?私のステータス用紙はお尻から出せたと!?そうおっしゃいましたか!)


「ん?そうだよ?あれ?知らなかった?まあ、そうだよね!お尻から出せるなんて思いもしないよねー。でも、君。用を足してる時にちゃんとステータス用紙出てたよ?」



気付くか!?

仮に気付いたとしてもモノが一緒に出てるから汚くて触れないよ!!


体がないから膝を付く事も出来ないが、もし体があったら崩れ落ちたであろう。

だが、気をとりとめ。

彼はステータス用紙の変更先を決める。



(無難に右の腕からにします。)


変更部位を決めると、茶色の玉は一瞬だけ輝き。

その存在を消した。



「うん、ちゃんと変更されたみたいだね。

さあ、あと3回だね。次。引いてみようか」



神が促し再び抽選が再開される。

彼は満足であった。

願いは叶った。

再び生も得られる。

もう、願う物はない。


それが切っ掛けだったのだろう。

実はこの抽選(ガラガラ)は。

とある仕掛がしてある。


それは強力なスキル等は物欲センサーが搭載されており。

欲が強ければ強い程、出にくくなると言う物だ。


だが、彼は違う。

様々な強力なスキルの中で外れも外れのステータス用紙の変更スキルで欲とは真逆の所にいる。


それが良かった。

ガラガラから排出されたそれは、赤でも茶色でもない。

金色。

金色の玉が2つ同時に出てきた。



「ば・・・馬鹿な!金色!?ゴッドスキルだって!?2つ同時に!?嘘でしょ・・・」


神が驚くのも無理はない。

ゴッドスキル。

それは文字通り神が所有するスキルだ。


通常、数多に存在する神も固有の力を持つ。

「必中の弓」「雷を操る」「水を操る」


それらは全てゴッドスキルによる物だ。

彼ら神は産まれたと同時にゴッドスキルから選ばれる。

そして何の神に成るかが決まるのだ。


そして・・・彼は人の身で選ばれた。

ゴッドスキルに。


それも2つも。

最近、サイトで読んでいた作品が完結されて嬉しい反面

悲しくて辛い。


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