ぷろろ
まずは、お読みいただきありがとうございます。
正直、更新は不定期です。
ネタはあるのですが、それを文章にする文才がありません。
この世界には、己の能力を数値化して閲覧する術がある。
「ステータス用紙」
身体のどこからか、それは個人差はあるが。
大抵、掌。額。腕等から浮き出てくる不思議な用紙。
過去には、後頭部。足の裏。ヘソ等の変わった所から出てきた者もいたらしい。
このステータス用紙は人間・獣人・エルフ・魔族に限らず。
この世のあらゆる生命ならば皆、ステータス用紙を出せる。
そして、ステータスは成長する。
成長する方法は二通りあり、その者の経験が積んだ時。
その者が生命を殺めた時。
後者の場合。殺めた相手の力量により、経験が入る。
経験した上昇値は数値化され、それを各々ステータスに割り振る事が出来る・・・。
つまり、上げたい所に振れるのだ。
素晴らしいじゃないか。速く走りたい。
なら、素早さに振れば良い。
新しい発明や発見をしたい。
なら、知力に振れば良い。
・・・本当に素晴らしいと思う。
だが・・・。
どうして俺にはステータス用紙が出せないのだろう・・・
「我こそは魔王四罪天が一柱。ベオウルフ様だ!貴様ら人間等、粉々に粉砕してくれる!」
真っ赤なたてがみ。山の様な盛り上がった筋肉。
相手を射殺さんとする鋭い眼。
その爪はあらゆる物を切り裂き。
その腕はあらゆる生命を薙ぎ倒し。
その岩の様な脚はあらゆる生命を踏み潰す。
周囲の兵士達は怯えきり。
悲鳴を上げ逃げる者も出ている。
無理もない、己の理解が及ばない程の圧倒的存在が現れたのだから。
「逃げ惑うが良い!残らず叩き潰してくれる!・・・ん?」
逃げ惑う兵士の中、優雅に。
その圧倒的存在に向かい歩みを進める一人の兵士。
いや、甲冑等の装備はなく。
見た目は農民上がりの傭兵位にしか見えない男。
手には鋭く光る1本の片刃の剣。
正直、ぱっと見。あまり強そうに見えない男。
ボサボサに伸びた黒髪で顔はよく見えないが、若くはない。
40~50位の年齢だろう。
男が、圧倒的強者。ベオウルフの前で止まる。
「何だ?貴様?自殺志願者か?」
「・・・いや、お前を打ち倒す者だよ」
そう言って男は目の前の化物に飛び掛かる。
その速さは・・・遅い。
「・・・おい、あいつ・・・あんだけ剣で斬ってるのに全然効いてないぞ!?と言うより・・・動き遅くないか?」
「知らないのか?あの人が最弱最強だよ」
「あの・・・最弱最強の騎士・・・エドワード・シュレティンガーか・・・」
元ネタは基本的に作者が見た夢の内容です。
(こいつどんだけ頭ぬ中がお花畑だよ・・・)