第四話:平和を祈ろう!!
お久しぶりです。今日もまた世界の平和を願う華子でございます。そして私の周りは戦争です。
「ちょっと、それ私の焼きそばパン!!横から手出してんじゃねぇーよ!!」そう、これはお昼のパン争奪戦。私は今、購買という名の戦場にいます。
やっと買えた。私は戦利品を持って教室へ向かう。はずだった。
『華子。ちょうどイイ所に。』全然よくねーよ。寧ろ最悪だ。ここはシカトして………
『旨そうなの持ってるじゃないか。よこせ。』
「何を言っとるんじゃナル野郎!!」聞きました?皆さん!!この男は私が勝ちとった勝利の品を奪おうと!!
「なに勝手に食べてるの!?!?」『イマイチだな。』
「イマイチってなんだYO!?!?私の汗と涙の結晶だよ!!HEY浩一、お前の顎粉々にしてやるYO!!」はっ、興奮しすぎて言葉がおかしくなってしまった。「って、吐き出せ!!今すぐ元の焼きそばパンにもどせ!!」『くっ、苦し。わかったから…首…をしめるな。』
ふん、わかればイイのだよ浩一君。だから鏡を見てないで買ってこい!!っと思いを込めておもいっきり鏡を割ってやった。
『何すんだよ!!俺の美貌を映す相棒になんてことを………』
「お前の鏡より私がブロークン・ハートだよ!!ズタボロだよ!!」
『ほら、買ってきたぞ……』やっと買ってきたかナル野郎。鏡を壊されてそんなに落ち込むのは、お前ぐらいだよ。ちょっと可哀想だったかなあー………………………………
「何だよコレ!?!?金魚の餌??」『うちの金魚の〈はなこ〉の餌。分けてやるから有り難く思えよ。』
お母さん、私犯罪者になってしまうかも。