第17話 婚約後の二人と結婚式準備
秋も深まり、ライナルトとエリスは婚約を経て、結婚式の準備に追われる日々を送っていた。
招待状の手配、席順、装飾、料理の決定――どれも慎重に、そして互いに相談しながら進める。
忙しさの中でも、二人で過ごす時間は穏やかで愛情に満ちていた。
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ドレス試着
城内の衣装室。柔らかな光が差し込む中、エリスは何着ものドレスを試着していた。
ライナルトは少し距離を置きながらも、視線を逸らさずにじっと見つめる。
「ライナルト様……このドレス、どうでしょうか?」
「……うん……本当に綺麗だ、エリス」
その言葉にエリスは驚き、頬を赤く染める。
「えっ……本当に……?」
「本当だ。君はどのドレスも似合うけど、これは特に……君の魅力が引き立つ」
ライナルトは少し近づき、真剣な眼差しで続ける。
「俺は君に一番似合うものを選びたい。君が幸せそうなら、それだけで嬉しい」
エリスは胸が高鳴り、照れながらも微笑む。
「ライナルト様……ありがとうございます」
ライナルトは軽く手を伸ばし、肩に触れて小さく笑う。
「いいんだ……俺は本当にそう思ってる」
衣装室の空気は温かく、二人の距離は一層近く感じられた。
エリスは心の底から――ライナルトに出会えてよかったと感じる。
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招待状・席順・装飾の準備
ドレスの試着後、二人は城内の書斎で招待状の手配に取り掛かる。
「この宛名書き、私が書きますね」
「じゃあ、俺は封筒のスタンプを押す」
小さな作業を分担するだけで、互いの存在がより身近に感じられる。
「こうして一緒に準備できるのも、幸せだな」
「私もです、ライナルト様」
会場の装飾も二人で入念に確認する。
「ここに花を置くと、夕日が当たって綺麗に見えると思います」
「なるほど、君の意見はいつも参考になる」
キャンドルやテーブルクロスの色合わせも、二人で試行錯誤しながら決定していく。
「この色なら、君の瞳の色とすごく合うな」
エリスは頬を赤くしながら微笑む。
「ライナルト様……そんなこと言われたら照れます」
二人で過ごすひととき
忙しい準備の合間には、疲れを癒す時間も大切にする。
窓際のベンチで肩を並べ、手を握り合いながら静かに息を整える二人。
「ライナルト様、私……こうして一緒にいる時間が本当に幸せです」
「俺もだ。結婚式の準備は大変だけど、君となら乗り越えられる」
夕暮れ、城下町を見下ろす高台に立つ二人。赤やオレンジに染まる街並みと遠くの森、川が黄金色に輝く。
「エリス……この先どんな困難があっても、俺は君と一緒なら大丈夫だ」
「私もです、ライナルト様」
手を握り合い、互いの笑顔を見つめるだけで、二人の絆はさらに深まる。
結婚式の準備に追われる日々も、二人にとってかけがえのない思い出となっていた。




