第60話 決闘祭 2
「えー、皆も知っての通り、決闘祭が10日後に行われることになりましたが...」
カコピオス全員の前で、冷や汗をダラダラとかき、
どこを見ているのか分からない自信なさげな目をしたマンガスさんがいる。
今にも途絶えてしまいそうな弱弱しい声で、
どうにか話を穏便に済ませようと頑張っている。
俺とアキ、そしてラクン3人組は、そんなマンガスさんの話を優しい目で見守ってあげていた。
「えーと、、その、」
声がいよいよ出なくなり、周りの視線がマンガスさんを刺すほど鋭くなった。
俺は心の中でマンガスさんを応援した。
ここが正念場だ、マンガスさん!
そろそろ痺れを切らして、何人かがこの場を離れようとした。
そのとき、
「すぅーーーっ」
マンガスさんが勢いよく息を吸った。
そして、両こぶしを力強く握ったまま、死ぬ覚悟を決めたかのように、
今日一番、いや人生で一番なのではないかと思ってしまうほどの、
特大の大声で叫んだ。
「今回はカコピオスも決闘祭に参加するッ!!」
シーン・・・・
予想外の発言と、その声量の大きさに驚いたカコピオスの連中は魂を抜かれたようにポカーンとしていた。
その雰囲気が気まずいのか、マンガスさんは今にも死にそうだ。
「「・・・・・」」
誰も何も言おうとしない。
遠くで鍛錬をしている人たちの笑い声さえ鮮明に聞き取ることができる。
「それじゃあ!」
皆が一斉に声の方向を向いた。
この沈黙に最初にメスを入れたのは、アキだった。
「早速、決闘祭に出場するメンバーを決めよう!」
少し前のアキからは想像もできない声掛けだ。
周りの奴らも困惑した顔をしている。
俺だけは笑みを浮かべたが。
そして、他に何か言うやつが現れることはなく、
流されるように――それが本意ではないだろうが――カコピオスの中から3人の代表を選ぶ会議が始まった。
お久しぶりです。
長い間投稿ができず、すみませんでした。
これからも投稿を続けると断言はできず申し訳ないのですが、私自身はこの作品を完結まで書きたいと思っているので、どうぞよろしくお願いいたします。




