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第5話 新たなスキル

イノシシを倒してから2日後、俺はスキル「頭突き」を使ってウサギを狩っていた。

正面から戦うと角が刺さって死ぬ可能性があったので、背後から不意をついて頭突きをすることにしていた。


「やっぱり、俺のスキル「頭突き」は強化されているんだな」


そう思ったのは、ウサギ同士の戦いでは見たことがないほど、俺が頭突きをするとウサギが吹っ飛ぶからだ。


「とりあえず、ウサギなら問題なく倒せそうだな(不意打ちの場合)」


俺は倒したウサギを持って、家に帰ることにした。道に迷わないように遠くには行っていないが、家に向かう俺は足早だった。

なぜなら、もう少しでイノシシの血が吸い終わるからだ!


「どんなスキルが手に入るんだろうな」


新たなスキルに期待しつつ、家に帰り着くとさっそくイノシシの血を吸うことにした。

やはり鮮度が大事なようで、イノシシの血は時間が経つごとに味が悪くなっていっていた。しかし、今は味よりもスキルだ。

俺はワクワクしながら残っていた血を吸った。


「一定の血を吸ったため、スキル「咆哮」を獲得しました」

「おお!咆哮か!」


あのイノシシが使っていた、空気が揺れるあの雄叫びのことだろう。

さっそく俺はスキル「咆哮」を使ってみることにした。

頭の中でスキルの発動を意識しつつ、あのイノシシのような雄叫びを!

スゥーッ!

勢いよく息を吸って、俺は叫んだ。


「ウオオオオオオッ!!」


洞穴の天井が崩れそうになるほど威力があった。耳元でこれをされたら、気絶では済まないだろう。

新しいスキルの獲得に、俺の興奮は抑えられなかった。

明日は新しい動物を探してみようなかな。そう思った。

あとで冷静になって考えると、洞穴が崩れるかもしれないのに「咆哮」を使ったのは軽率だった。次からは注意してスキルを使おう。





「魔王様、どうかなさいました?」


頭から角が2本生えた、肌が白く若い見た目の男が心配そうに話しかけた。


「いいえ、なんでもないわ。ただ、なんだか胸騒ぎがして」


窓の外を眺めながら、彼女はそう答えた。

満天の星空に照らされて、彼女の長く透き通った黒い髪が照らされている。

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