第44話 長い話
「ネクシア城から避難した僕たちは、ここラストラドに辿り着いたんだ。でも、その頃には体力も食料も底をついていた。皆が絶望しかけていた時、魔王様が現れたんだ」
マンガスさんの話によると、ラストラドを訪れたエリーナは人々に食料を分け与えたそうだ。
そして、彼らにある提案をする。
それは、安全な土地への移住だ。
おそらく、十大魔将の一人が治める土地だろう。
帰る場所を失った彼らにとって、願ってもない申し入れだったに違いない。
誰もが心から喜んだことだろう。
だが、一つだけ問題があった。
それは、守り抜かねばならぬ使命――ドラゴンの討伐――だ。
「僕たちは考えたんだ。決して、この憎しみと怒りを忘れてはならないと。そのためには、穏やかな生活を送ってはいけない」
最終的に、彼らは騎士団のみをラストラドに残して、他の人々を魔王様にかくまってもらうことにした。
「それで、どうしてボルスさんは十大魔将に?」
「ああ、ごめん!また別の話をしてしまったね」
俺は同じ質問を何回すればよいのだろうか。
まぁ、それだけ長い話ということだろう。
「魔王様がラストラドを去ろうとする時、団長がお願いをしたんだ」
「お願い?」
マンガスさんは、一呼吸おいてから、ゆっくりと口を開いた。
「スキルの統合を願ったんだ」
今回も短くなってすみません。
まだ本調子ではないようです。




