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第31話 到着

レッサードラゴンを倒した俺たちは、順調に歩みを進めていた。


「そろそろ日が暮れるな。ここらで野営するか」


俺は馬車を降り、ボルスさんの指示に従って木の枝を集めた。

近くにレッサードラゴンがいるかもしれないので、あまり遠くには行くまい。

俺一人ではあの巨大トカゲを倒せないから。


三十分くらいの間、地面に落ちている枝を拾ってまわった。

ときどき木の陰から聞こえる物音に恐怖はしたものの、レッサードラゴンに出くわすことはなかった。

まるで肝試しをしているみたいだった。


「ボルスさん、木の枝集めました」

「おう、サンキュー」


ボルスさんは木の枝を地面にまとめて置き、火をつけた。

そして、持ってきた食料を俺とライムに渡した。


さっきレッサードラゴンの血を吸ったから食べる必要はないけど、一応もらっておくか。

それにしても、ラストラドにはいつ到着するのだろうか。

今日だけでも十時間は馬車で移動している。

そんな遠いのだろうか。


「ラストラドにはいつ頃着きますか?」

「そうだな・・・、明日の夜には到着するんじゃないか」


明日の夜。

ということは、今は半分まで来ているということか。

思ったより魔王城から離れているんだな。


この日は食事を済ましてから、すぐに寝た。

寝たと言っても、2時間ごとに見張りをしなければならないが。


明日は日の出とともに出発する予定になっている。

何事もなくラストラドまで辿り着くことを祈る。




次の日の朝。


「お前たち起きろー。出発するぞ」


ボルスさんの声で俺は目を覚ました。

ライムはまだ寝ぼけているようだ。

シャドウホースにまたがっている。(どういう寝ぼけ方してんだ)


俺たちは準備を整え、馬車を走らせた。

道中で一度だけレッサードラゴンに遭遇したが、難なく倒すことができた。

おまけにスキル『超再生』を強化することもできた。


こうして、順調にラストラドへ近づいている時だった。

急に、開けた場所が現れた。

どうやら前に大きな川が流れているようだ。

遠くの方からは滝の音がする。


「ビッグマウス君、あれを見ろ」

「?」


ボルスさんが川の上流を指さした。

何があるのだろうか。

俺は窓から顔を出し、遠くを凝視した。


「あれは・・・、城?」


どうしてあんな所に城があるんだ?

魔王城とは別のものみたいだが・・・。


「あそこにドラゴンが棲んでいる」

「え!?ドラゴンが城に!!」


なんて裕福なドラゴンだ。

爬虫類(?)のくせに。

でも、城なんてトカゲごときが作れるのか?

もしかして、昔は誰かが住んでいたんじゃ?

城のことが気になったので、ボルスさんに聞こうと後ろを振り返ると、ボルスさんは鋭い目つきをしていた。

いつもは恐ろしいくらい寛容なのに、何か因縁でもあるのだろうか。

このことは聞かないでおこう、とりあえずは。


馬車は少し離れた所にあった橋を渡り、川を離れた。




数時間後。

森が暗闇に飲み込まれる前に、俺たちはラストラドに到着した。


ここがラストラドか。

入り口には大きな門があり、その他は高い城壁に囲まれている。


「ライムっす。門を開けてください」


ライムが大きな声で呼びかけると、門が地面を削りながらゆっくりと開いた。

いよいよラストラドでの生活が始まる。

どんな鍛錬が待っているか分からないが、絶対に強くなってやる。


馬車はゆっくりと門の内側へ入っていった。


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