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第28話 ラストラド

「今日も鍛錬だ。気合を入れていくぞ」


ボルスさんとの鍛練生活が始まって、もう三日が経った。

この生活にも慣れ始めたところだ。


俺は、いつも通り自分の部屋から魔王城の入り口まで向かっていた。

そこでボルスさんと合流して、鍛錬を始めるのだ。


やっと迷わずに歩けるようになった魔王城内を移動しているときだった。


「おはよう、ショウ」


後ろからエリーナが声をかけてきた。


「おはよう、エリーナ」


エリーナに会うのは久しぶりだ。

鍛練生活が始まってからは、会う機会がなかったから。

でも、おかしいな。

いつもなら、この時間帯にエリーナがここにいることはないのだが。

もしかして、誰かに用事があるのか?


「エリーナ、何か用事があるの?」


どうやら正解だったらしい。

エリーナは軽く微笑んだ。


「昨日ね、ボルスから連絡があったの」

「ボルスさんから?」


もしかして、俺のことか?

それじゃあ、用事がある相手は俺か。

どうか、嫌な内容じゃありませんように!


「ボルスはね、ショウをラストラドに連れていきたいそうなの」

「ラストラド?」


初めて聞く言葉だ。

一体、どんな場所なんだろうか。


「ラストラドはね、ボルスが管理する訓練場よ。そこではボルスの部下たちが鍛錬をしていて、宿舎もあるの。それでね、ボルスはショウをそこに住ませたいらしいの」


なんだと!

そんな施設があったのか。

魔王城周辺はかなり探索しているから、離れたところにあるのだろう。

もしかして、ライムもそこに住んでいるのか?

色々考えていると、興味が湧いてきた。


「私はショウを連れて行ってもらってもいいのだけど、ショウ自身はどう?ラストラドに行っても大丈夫?」


そんなの、答えは一択だ。


「もちろん、行ってみたい!」



こうして、俺のラストラドへの移住が決定した。


ラストラド、どんな所なんだろうか。

魔王城での生活も楽しかったし、皆としばらく会えなくなるのは寂しい。

でも、ボルスさんが提案してきたことなのだから、きっと強くなるために必要なことなんだ。

そこに行けば、俺はさらに強くなれるに違いない。

俺は胸の高鳴りを感じた。


エリーナと別れたあと、俺はボルスさんと合流した。

そして、ラストラドに行くことを伝えた。


「そうか、ラストラドに来るか!そしたら、さっそく準備をしよう。すぐに向かうぞ」


俺は急いで必要なものを鞄に詰め込め、お世話になった人にあいさつをしてまわった。

それが終わると、ボルスさんのもとに向かった。



「おお、ビッグマウス君!準備はできたかい?」


ボルスさんの隣には馬車があった。

そして、その前には大きな馬がいた。

身体は漆黒で、頭には角が生えている。

子供心をくすぐられるカッコよさだ。


「どうもっす、ショウさん」

「ライム!」


馬車の御者台にはライムが乗っていた。

どうやらライムが手綱を握るようだ。


俺はボルスさんと共に馬車に乗り込んだ。


「準備はいいっすか!それじゃ、ラストラドに向けて出発~ッ!」


ライムの元気な掛け声とともに、馬車は動き始めた。



これからどんな生活が始まるのだろうか。

ラストラド、楽しみだ。


離れていく魔王城を馬車の窓から眺めながら、新たな生活に胸を躍らせた。


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