第25話 スキルを大量ゲット
日が昇り始めた、まだ朝の早い時間、大自然の風を全身に受けながら、
俺は、
魔物の血を吸っています。
「ビッグマウス君、次の魔物だよ」
ドサッ
「・・・」
ボルスさんは、俺が血を吸い終わっていないのに、魔物を次々と運んでくる。
おかげで、俺の周りには魔物の死体でできた山が完成していた。
「ボルスさん、もう少しゆっくりでも大丈夫ですよ?」
「ビッグマウス君、遠慮しなくていいよ!」
そう言って、ボルスさんは森の中へ走っていった。
どうしたものか。
このままでは、魔物の死体が増える一方だ。
そして、俺の胃袋も崩壊しかねない。
「う~ん」
血を吸いながら、何か解決策がないか考えた。
「・・・」
そうだ!
アレを使ってみよう!
「スキル「超消化」!」
このスキルは、ワーウルフたちの仕事を見学していたときに手に入れたものだ。
まだ一度も使ったことがないが、どんなスキルなのだろうか。
名前からして、消化に関わるスキルだと思うが。
「おおっ!」
今までチャプンチャプンだったお腹が、一気にスッキリした。
これがスキル「超消化」の効果か。
スキル「頭突き」や「咆哮」と違って、何か行動をする必要はないようだ。
スキルの使用を意識するだけで勝手に発動した。
「よし、これで魔物の血を無限に吸えるぞ!」
胃袋のキャパオーバーを気にする必要がなくなり、俺は血を吸うペースを早めた。
「でも、さすがにこの量は厳しいな」
積み上げられた死体を見上げながら、残った問題をどうするか考えたときだった。
「一定の血を吸ったため、スキル「暴飲」を獲得しました」
「新しいスキルだ!」
久しぶりのスキル獲得に、俺は興奮した(実は前日にスキルを獲得したが、色々ありすぎて忘れている)。
「スキル「暴飲」か。もしかして、血を大量に吸えるんじゃないか?」
そう思って、スキル「暴飲」を試してみた。
「やっぱり!一気に魔物の血が吸えたぞ!」
今まで、長い時間をかけて吸っていた血が、一瞬ですべて吸えるようになった。
これはかなり嬉しい。
俺は気合を入れて、死体の山に立ち向かうことにした。
「ボルスさんが戻ってくるまでに、この山を片付けるぞ!」
「・・・大丈夫か、その身体?」
「え?」
魔物を担いで帰ってきたボルスさんが、俺のほうを心配そうな顔で見ている。
俺の身体に何かついているのか?
そう思って、自分の身体を見てみた。
そしたら、そこには衝撃の光景が待っていた。
「なんじゃこりゃ!?」
俺の身体が、張ち切れんばかりに膨れ上がっていた。
これは、ボルスさんも心配になるわ。
でも、どうしてだろうか?
もしかして、スキル「超消化」は消化を早めるだけで、栄養はしっかりと吸収しているのかも。
そのせいで、俺の身体はデカくなっているのかもしれない。
「当分、食事は必要なさそうだな」
膨れた腹を撫でながら、俺はそう言った。
「それにしても、よく吸いきったな」
「そう思うなら、最初からあの量を用意しないでください」
「悪かったな。でも、おかげでスキルはたくさん手に入っただろ?」
ボルスさんの言う通りだ。
俺は、この短時間の間に大量のスキルを獲得した。
そして、これがその成果だ。
スキル「暴飲」 「成長」 「身体硬化」 「脱皮」 「高速移動」 「腕力強化」 「脚力強化」
「視力強化」 「聴力強化」 「嗅覚強化」 「気配遮断」 「鱗生成」 「波動」 「眠霧」
「酸唾」 「粘糸」 「悪臭」 「擬態」 「毒液生成」 「投擲」 「痛覚軽減」 「水流操作」
「大気操作」 「熱放出」
面白かったら、評価・ブックマークよろしくお願いします。




