第24話 スキルの落とし穴
「ビッグマウス君、本当にビッグマウスだったな」
俺は、ボルスさんと決闘をしていた。
現状の俺の強さを調べるため、だそうだ。
「これじゃあ、誰も守れないぜ?」
「・・・分かってます」
今は、スキルの使用が禁止されている。
スキルなしでの強さを知りたいのだろう。
でも・・・、
俺、蚊ですからね?
筋力なんて、あるわけないじゃん。
武器を持つのだって精一杯なのに。
などと、心の中で文句をブツブツ言いながら、ボルスさんにボコボコにされていた。
それに、ボルスさんが強すぎる。
どれだけ攻撃しても、全くダメージが入っていない(俺の攻撃が貧弱すぎる)。
これでは、戦闘とは言えないだろう。
「ビッグマウス君、スキルを使う許可をしよう」
「!」
ついにスキルを使える!
俺は、さっきまでの汚点を早く拭いたかった。
だから、許可が出るや否や、スキル「頭突き」をボルスさんに向けて使った。
ドンッ
俺の頭が、勢いよくボルスさんの太ももに当たった。
「・・・」
これは想定外。
ボルスさんに一泡吹かせるつもりだったが、
「痛っっったぁぁぁあっ!?」
ボルスさんの太ももは、岩のごとき硬さだった。
俺は、激痛の走る頭を押さえながら、地面をのたうち回った。
「これがスキルの落とし穴だ、ビッグマウス君」
「?」
落とし穴?どういうことだ?
俺は涙目になりながら、ボルスさんの話を聞いた。
「スキルというのは、とても強大だ。己の能力以上の力を与えてくれる。だが、それは諸刃の刃なんだ」
諸刃の刃。
ばビッグマウス君、本当にビッグマウスだったな」
俺は、ボルスさんと決闘をしていた。
現状の俺の強さを調べるため、だそうだ。
「これじゃあ、誰も守れないぜ?」
「・・・分かってます」
今は、スキルの使用が禁止されている。
スキルなしでの強さを知りたいのだろう。
でも・・・、
俺、蚊ですからね?
筋力なんて、あるわけないじゃん。
武器を持つのだって精一杯なのに。
などと、心の中で文句をブツブツ言いながら、ボルスさんにボコボコにされていた。
それに、ボルスさんが強すぎる。
どれだけ攻撃しても、全くダメージが入っていない(俺の攻撃が貧弱すぎる)。
これでは、戦闘とは言えないだろう。
「ビッグマウス君、スキルを使う許可をしよう」
「!」
ついにスキルを使える!
俺は、さっきまでの汚点を早く拭いたかった。
だから、許可が出るや否や、スキル「頭突き」をボルスさんに向けて使った。
ドンッ
俺の頭が、勢いよくボルスさんの太ももに当たった。
「・・・」
これは想定外。
ボルスさんに一泡吹かせるつもりだったが、
「痛っっったぁぁぁあっ!?」
ボルスさんの太ももは、岩のごとき硬さだった。
俺は、激痛の走る頭を押さえながら、地面をのたうち回った。
「これがスキルの落とし穴だ、ビッグマウス君」
「?」
落とし穴?どういうことだ?
俺は涙目になりながら、ボルスさんの話を聞いた。
「スキルというのは、とても強大だ。己の能力以上の力を与えてくれる。だが、それは諸刃の刃なんだ」
諸刃の刃。
自分の身を壊すこともある、ということか。
「ビッグマウス君は、スキルの反動でダメージを負った。場合のよっては、命を落としていたかもしれない。スキルを使うことは、危険を伴うと知っておかなければならないんだ」
俺は、スキルを必殺技のように思っていた。
ゲームで使うような感覚だ。
でも、現実は違う。
考えてみれば、当たり前のことだ。
これだけ大きな力が働くんだから、反動も大きいに決まっている。
これを理解していないと、取り返しのつかない怪我をしたかもしれない。
スキルとは、そういう「力」だったんだ。
「分かりました、ボルスさん。次からは気を付けてスキルを使います」
「うむ、それが大切だ」
この後も、俺はボルスさんにボコボコにされた。
スキルを慎重に使いながら、自滅しないように努めた。
そうやって、一日が過ぎ去っていった。
もう日が沈もうとしている。
結局、この日はボルスさんに一方的にやられただけだった。
まだまだ道は長いな、と感じた。
「おつかれ、ビッグマウス君」
「ボルスさん、今日はありがとうございました。明日からもよろしくお願いします」
これからの鍛錬でどれくらい強くなるのか、今はまだ分からない。いや、想像もできない。
でも、諦めずに努力しよう。
いつか、皆を守れるようになるために。
「ああ、明日からの鍛錬は森に行くぞ」
「え?今日の続きはしないんですか?」
森に行って、何をするのだろう?
実戦を通して成長しろ、みたいなことか?
「今日で、スキルの危険は十分理解しただろ?」
「はい」
「だから、明日からはスキルを獲得しにいくぞ」
「え?」
ボルスさんは、当たり前のような顔をして言った。
俺のスキル(吸血)については、すでに知っているようだ。
でも、どうしてスキルを増やすのだろう。
今は、自分自身の力を付けるんじゃないのか?
「スキルは危険ではある。だが、強力な武器なのは確かだ。それを多く持っていても、損ではない。むしろ、多く持っている者ほど戦場では有利だ。まぁ、使いこなせないと意味はないが」
「つまり、今は慣れるよりも増やせ、ということですか」
「そういうことだ。膨大なスキルを駆使して戦う、それがビッグマウス君の戦闘スタイルになるだろう。だから、たくさんのスキルを持った状態で戦いに慣れないと、意味がない」
膨大なスキルを使いこなす俺か・・・、全然イメージが浮かばないな。
でも、実際にできたら、かなり強いんじゃないか?
俺は、将来の自分の姿を妄想して、ワクワクしていた。
「ビッグマウス君、口だけじゃないビッグ君になれるよう頑張ろうな」
「はい!」
こうして、スキル収集の日々が始まった。
はじめて1000pvにいきました。
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