神域でノワールと。現状把握
とりあえず現状把握をしようと色々考えて
「鏡はあるか?」
「お風呂あるから入ってくるといい」
「こちらへ」
扉の前にいた女性に案内される、まあ彼女は側使い的な何かなのだろう、説明を一通りされて風呂場に行く
2メートルぐらいある鏡がそこにはあった。
「は?」
そう思うのも当たり前だ、自分自身の姿じゃない誰だこいつ?いや待てよ?
懐かしい感じがした。小さい時の俺みたいだ、ただ眼の色や髪色が全く違う。
眼をよく見ると魔法陣?みたいなのがうっすら見える。眼の色は若干赤い、髪はシルバーなのか?
胸を見ると心臓がある位置に目と同じような魔法陣?みたいなのがくっきりとある。
「タトゥーみたいだな、これ」
痛みとかは特にない、体の調子はすこぶるいいようだ。昔このぐらいの年齢?のときは病弱でまともに遊べる状態じゃなかった。そこは素直に嬉しい。
体を洗い湯船につかる。アニメとか小説とかは昔からよく読んでいた、この世界には魔法的な概念があるらしい。 そりゃ使ってみたいと思うのが普通で、よくある設定では想像力が大事とかよく言うなと思いながら。
「湯船熱いし水でも出ないかね。」
そういうと目の前に水の球体みたいなのが出現した。
「なんかでた・・・・」
ずっと浮いている。ちょんちょんと触っても動かない。こぼれる様子もない。
下に移動しろ、そう想像してみた。すると球体は下にゆっくり動きお湯につかるとスーッと混ざり合った。ちょうどいい湯加減だ。
「ふぃー」
じゃない!そうじゃない、未体験だ、物理とかそういうのが全く違う世界なんだと実感した。
ほかの属性とかを念じて出そうとしたが事故になりそうで怖いと思いとどまった。
「そういえば眼に魔法陣みたいなのあるんだよな」
意識を向けてみるそうするとうっすらもやみたいなのが湯船から見える。湯気ではない何か、
なんだこれは・・・・・
バシャン
目が覚めた、ソファの上に寝ている。どうやら俺はのぼせたらしい。
「エレの使い過ぎ。少し寝てたほうがいい」
どうやらエレという力を使っていたら枯渇してのぼせたらしい。どうやらエレはその人の生命力みたいなものらしい。気を付けよう、死にかねない
「目に意識を向けると靄みたいなのが見えるんだがこれはなんだ?」
「それがエレ、あなたの知識を借りるなら魔力というのが最も適している。この空間は基本的にはエレの集合体でできている」
なるほどと納得すると同時にもしかしたらエレの総量が低いのでは?とも思う。倒れたわけだから。
「あなたの体はこの世界にまだなじんではいない。いわばデーターだけ転送してきたみたいなもの。
媒体自体が構築されていない。」
わけわからん事ばかり。さすがファンタジー
「サスファン」
頭が痛くなり始めた。眠気が襲ってくる
馬鹿なことを言って眠りについた。
「いい眠りを」
ノワールの声が聞こえた気がした。