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シーザリオン、王立学園へ

荷物を整えて宿を後にする、今日は出発する日だ待ち合わせは門の前だそうだ。

荷物自体は杖を使用した亜空間みたいなのに放り込んでいる


「荷物は亜空間に入れとけばいいと思う。杖のなかに、カグラならつかえるから」


ノワがそういうので朝方教えてもらった通りにやってみるともやが発生してその中に

荷物を入れると吸い込まれていった。イメージするとしまわれ、イメージするとでてくる。

ほかに表現方法がない、本当にそういう感じである。ポーチに入れない理由は気分的に

そう、なんちゃらウルフの死体がはいっているから。そのうち処理したい

この街ともお別れか、復興が終わった後またこよう。それにあの大樹、

妙に気になっていた。あの木の実ももうなくなったし、リリィたちもあれが目的で

あそこにいたと思うし、なんなのだろう。気になることは多いがそのうちわかるだろう

門の前まで来た、あれは伯爵だろうか。それに伯爵の奥さんもいる、見送りか?


「カグラ様こちらです。」

「ありがとうございます、伯爵、奥様も。」

「いえ、お礼を言うのはこちらです。あなたは英雄だ、スラードの人間はカグラという

 存在を子々孫々忘れません。」

「そのとおりですわ、本当に感謝に堪えません。」

「また必ず来ます、そのときはよろしくお願いします。」

「リリィ様がこちらでお待ちです。どうぞ」

「ハーバーさん、今行きます。それでは、」

「あなたたちの旅路に祝福があらんことを。」


見送りに来てくれた人たちに手を振ってスラードを後にする、大声援だった。

リリィのところにいくと魔道馬車が置いてあった、ハーバーやエメリット、

騎士も同行している。ヴェルナリアもそこにはいた。


「私は、クライバルに用事があるのでここで失礼します。カグラ様、

 娘をよろしくお願いね!」

「え、あ、ハイ」

「お母様!」


ホホホーといいながら馬車に乗っていった、愉快な母親だ。それにしても

護衛がいない、メイドのような人はいるけど・・・・


「大丈夫ですよ、ああみえて国一番の騎士ですから。お母様は」

「なるほど・・・・」

「さて、こちらへどうぞ、カグラ様」


馬車にリリィと俺とノワが乗り込む、またセントラルロードにのって今回は

シーザリオンまで行く。半日といったところらしい、


「ところでノワール様、もう一人の方は・・・?」

「セレ姉はカグラの陰にいるから大丈夫」

「まさか!いえ・・・あの座られなくて平気なのですか?」

「陰が落ち着くらしい。」

「わかりました。何かあれば言ってくださいね」

「ん」


なんだかリリィはノワやセレの事をなんとなく察しているらしい、というよりも

正体を知っているみたいだ。俺でもよくわからないのに、今度教えてもらおう。

窓の外を眺めていると、ぽつぽつと村や町らしきものが流れている。

スラードを抜けると町が増えてくるといっていたな、後ろを見ると山脈と

小さくスラードの城が見えていた、なんだかすこし寂しい気持ちになった。


「どうなさいました?」

「いえ、考え事を・・・」

「そうですか、また来れますよ。」

「そう・・ですね・・・・」

「若い方たちはうらやましいですなぁ。」


ハーバーが笑いながらそう言うと、俺たちもくすくすとわらってしまった。





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