戦いの後
体を揺らされている、かなりだるい、おきたくない。
「ぐえ。」
「おきて、お客さんきてるって」
「それより、くるしい・・・・・」
「ん」
ノワールに腹の上に飛び乗られて中身を吐き出すかと思った。重いからではなく
とんでもないジャンプをして飛び乗ってきたからである。
「失礼、カグラ様。お体は大事無いですか?」
「はい、なんともないですけど・・・・そういえば腕!」
「そのことで少しお話があるのですが・・・・」
「いいよ、私が説明する。」
お客とはリリィのことだった。それより確かに腕が消えたのが最後の記憶だったと思うが、
何が起きているんだ?
「私の存在自体はあなたが思っているので大体あっている。ただ力はそこまでない」
「そうですか・・・・ではあのお力はやはり・・・・」
「そう、でもカグラにしか使えない。」
「なるほど。見透かされてしまいますか・・・」
すこし苦笑い?みたいなのをしてそういった。
「いえ、何でもないです。そういえばお礼がまだでした。」
そういうと片膝をつき手を額につけ握りしめ言葉をつづった。
「この度、命を救っていただき感謝します。あなたには必ず恩を返すと、
アドミラルの名のもと誓います。」
この世界の最高儀礼なのだとノワールが耳打ちで教えてくれた。
「いや、頭を上げてください。体が勝手にうごいただけなんで・・・」
「カグラ様の勇気はこの目に焼き付いております。私も見習って精進いたします」
「ははは・・・・」
こういうのは苦手なんだよ、どうしようなんだか微妙な空気が流れている。
「お腹すいた。カグラ、ごはんたべたい。」
「そうか、飯にしようか。」
「おや、すいません、長居してしまいました。もしよろしければ私と朝食を
食べませんか?」
「いく。」
ノワールが決めてしまった。俺は根掘り葉掘り聞かれながら飯食うの嫌なんだがな・・・・
支度をして外で待機していると魔道馬車がやってきた、中にはエメリットがいた
騎士みたいな人たちの中の一人だ。
「カグラ様!なかにどうぞ!」
こいつ元気いいな、見た目は中々な好青年、よくみるとかなりかっこいい顔をしている。
コイツとは仲良くなれそうにない。見た目も性格もよさそうだから。
「カグラ様、先の戦い見事でした、あの力は~」
「悪い、今は言えない。」
「わかりました、それと遅れましたがありがとうございました!」
「いや、俺は無意識にやった事だからよく覚えてなくて・・・」
会話が続かない、続ける気もないが。
外の街並みをみながら相槌を打っていると大きい城の門の前まで来た。




